知識と経験を身に付ける

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ドッグトレーナーのお仕事

タイトル

知識と経験を身に付ける

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近況

今日は朝から都内に所要で行って来ました。


帰りに都内でも有名なペットショップに寄って
近所でご飯食べて帰ろうと思い駐車場に車を
入れると、あら、知り合いのドッグトレーナー
さんの車があるではないですか!


思い出しました!彼はこの有名なペットショップで
しつけ教室をやっていたのです。


偶然しつけ教室にお邪魔してしまいました。


ジョーカーさん、お騒がせしました!!
鳴海先生!突然すいませんでした!!

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本題

昨日は沢山本を読んで基礎知識を身に付けましょう
と言うお話をしました。


基礎ができていないのに応用はできませんよね!


ですからドッグトレーナーを目指す方はとにかく
色々な本を読んだ方がいいと思います。


色々なタイプの本がありますが、基本は学習理論
を網羅しているもの。


その他、問題行動の対処方法が書いてある専門書
(これは結構高いです)


その他は食事のことや病気のことなど、飼い主さんが
質問しそうなことは一応知識として入れておいた方が
よいと思います。


飼い主さんはトレーナーなら犬のことは何でも
知っていると思っています。


ですから、食事のことや健康のことなど
トレーニング以外のことでも質問してくるのです。


当アカデミーに入学すると、卒業までに指定された
本を3冊読むことが義務つけられます。


その他、任意ですがドッグトレーニングに関する
本を7冊は読んでくださいという宿題が出ます。


計10冊もドッグトレーニングに関する本を読めば
相当の知識が身に付きます。


すると、知らず知らずのうちにトレーニングの
知識が潜在意識に入り込んでいくのです。


しかし、この段階ではまだ、知識しかありませんので
トレーニングの経験を積んでいく必要があります。


ですから読書から得た知識を元に実践を行って
いきます。


アカデミーでは本から得た知識だけではなく、
授業で得た知識(こちらの方が多いです)や
現場の先生に教えてもらいながら経験を
積んでいきます。


前回も書きましたが、知識と経験が融合しないと
実力にはなりません。


知識を元に実践し、自分にできる事や効果が
あるものは取り入れ、できないもの、
効果の無いものはとりあえず置いておく。


と言う作業が必要なのだと思います。


そして経験が積み重なって実力になっていくのが
理想的ではないかと思います。


森山は以前、系統的脱感作方と言うトレーニング
を研究しました。


この方法は恐怖を感じる刺激に対して、徐々に
慣らしていくという方法です。


例えば犬に対して恐怖心から攻撃してしまう
犬がいます。


攻撃的な犬が対象の刺激に攻撃反応を示さない
距離でご褒美を与えていき、徐々にその距離を
縮め、最終的には犬を攻撃しなくする方法です。


森山は本で知識を得たり、有名な海外の先生の
セミナーに出たり、色々と研究しました。


そして実践してみたのですが、森山のやり方が
悪いのかもしれませんが良い結果が出ません。


違う犬でも何回もその方法を試してみたのですが
殆ど良い効果が得られませんでした。


この方法は攻撃行動を引き起こす刺激を
コントロールすることができないと難しいのです。


例えば、教室のような部屋で、刺激をコントロール
しながらトレーナー同士がトレーニング
するのであればうまくいく可能性が高まります。


セミナーで学んだ内容もアメリカのシェルターで
トレーナーがこのトレーニングを行っていました。


トレーナー同士であれば、犬のボディーランゲージを
読みながら、恐怖反応を示す前に刺激をコントロール
することが可能でしょう。


タイミングもばっちりです。


しかし、私達が教えているのは一般の飼い主さんで
シェルターのような刺激を制御できる施設ではなく、

散歩でこのトレーニングを行わなければなりません。


教科書には、「この方法を行うときは散歩に
行かないように」と書いてある本もあります。


しかし、飼い主さんはかわいい愛犬のために散歩に
行きたいのですよ!


犬も散歩にいけなければストレス溜めるし!


この方法は、どの教科書にも出ているような有名な
問題行動の治療方法です。


しかし、森山はこの方法で結果を出すことが
できませんでした。


ですから今は恐怖心から攻撃行動を起こす犬には
この方法は使っていません。


いくら教科書に載っている方法でも、自分が
納得できなければクライアントにお勧めすることは
ありません。


しかし、完全に闇に葬ったわけでもなく、この方法で

誰か素晴らしい結果を出す人がいれば是非、教わって
みたいと思っています。


常に森山は


できるだけ犬に優しく


飼い主さんにもできて


結果が出る


トレーニング方法を模索しています。


皆さんも是非、知識と経験を融合させた実力を
身に付けてくださいね!


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