言葉の教え方

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ドッグトレーナーのお仕事

タイトル

言葉の教え方

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前回の記事では、犬は言葉を理解していない、
もしくは理解しているとしても曖昧に理解している。
と言うお話をしました。


「うちの子はお座りといったらお座りしますよ」
「だからうちの子は言葉を理解しているはずです」
とおっしゃる飼い主さんはいることでしょう。


もちろんいると思います。


お座りや、伏せは犬がいつもしている行動ですから
言葉と行動を結びつけて理解する犬は確かにいます。


その子は学習ができているのです。


ですが、伏せと言っているのにお座りをしたり、
お座りと言っているのに伏せをしてしまう犬もいます。


森山はその飼い主さんに言います。「それでは、
お回りはどうでしょうか?」(いやらしいですね)


誘導もせずに言葉だけで「お回り」と言ってお回りが
できるでしょうか?


お回りは犬がしょっちゅうする行動ではありません。


ですから犬は「お回り」と言われても何のことだか
さっぱり分からないのです。


ちょうど、日本人がスワヒリ語とかアフリカのどこか
の部族だけにしか通用しない言語を聞いているような
ものです。


ですから、犬に「お回り」の意味する行動を教て

あげる必要があるのです。


教え方は、まず、犬が理解しやすいように手におやつ
を持って誘導して、お回りの行動を引き出します。


何回かおやつを持って行動を引き出すことができる
ようになったら今度はおやつを持たずに手の誘導
だけで行動を引き出します。


犬がお回りできたら、その後に、おやつをあげれば
良いのです。


これを繰り返し、誘導だけで犬にお回りをさせる事が
できるようになったらここで初めて言葉を付け加えて
いきます。


ここは言葉と誘導の順番が大切です。


最初に言葉で「お回り」と言い、すぐに誘導で
お回りをさせます。


犬がお回りをしたらその後にご褒美をあげます。


結構めんどくさい作業ですが、これを繰り返して
いくと「お回り」と言っただけで犬が回ってくれる
ようになるのです。


上記のような段階を踏み、森山は愛犬ボイシー君に
20個弱の言葉の意味を教えました。


ですからボイシー君はお座りと言えばお座りを
しますし、伏せと言えば伏せをしてくれます。


これをデモンストレーションでやると結構かっこ
いいですよ!

ドッグトレーナーを目指す貴方!是非挑戦して
みてくださいね!



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