ドッグトレーナー養成スクールPLAYBOW セミナーBLOG 第3部通訳 玉井響子の英国滞在回想記(前編)

第3部通訳 玉井響子の英国滞在回想記(前編)

DogsByNature代表 玉井響子

 
セミナー聴講生のみなさん、ドッグトレーナーを目指すみなさん、はじめまして!
ドッグズ・バイ・ネイチャーの玉井響子です。

この度はエバ先生とテレース先生のご講演にあたり、第3部の通訳でお手伝いをさせていただくことになりました。

DogsByNatureの代表、コンパニオンドッグトレーナーインストラクター、ドッグナーサリー、ドッグスポーツファンデーション、イベント企画や通訳など、海外の経験を生かしてフル稼働しています。

 
私がこうしてみなさんにメッセージをお届する機会に巡り合えたのは、思い起こせば2003年私の英国滞在中プレイボゥ校長森山先生と出会ったこと、またガンドッグトレーニングへの高い関心をもち、2007年エバ先生来日セミナーに参加したことも大きなきっかけです。

 
下画像:愛犬の友, 誠文堂新光社, 2007年6月号,P68より抜粋
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さて、私の英国暮らしは2001年から2006年までの5年半。
〝どんなきっかけで英国へ行ったの?″〝英国で一体何をしていたの?"〝海外で学べばドッグトレーナーになれるの?″などなど興味深いところですよね。
実は私の軌跡を素敵にまとめてくださっている取材記事がありまして、その一部ですが、こちらご覧ください。

 
下画像:MISS2009年10月号「私の夢プロジェクト」より抜粋
注:2011年「ワンニャン保育園」アドバイザー終了、DogsByNatureオリジナル「ドッグナーサリー」開始
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■英国滞在回想記

 
□どうして英国?

数ある海外研修先の中から英国を選んだのは、まず英語圏であったこと。
第二外国語といえば、日本語以外に教育を受けていたのは英語のみ。フランス語やドイツ語、はたまたスウェーデン語となるとこれまたハードルは果てしなく高い。もともと、海外への興味が強く、学校でも英語の授業は大好きだったし、24歳の時にカナダ・トロントでワーキングホリデー経験がすでにあったことから、新たな土地への興味があった。と同時に最も大事な選択理由、それは英国が動物福祉の先進国であること。動物愛護の精神、動物福祉の先進国の歴史背景や事情にも憧れがあったのです。

 
□英国に知り合いでもいたの?

とはいえ、英国に知り合いや伝手など頼れる何かがあったわけではない。一度も足を運んだことがないので土地勘もない。当時はインターネットが普及し始めたものの、スマホはない。手元でさくさくググることができるはずもなく、当時の旅行といえば「地球の歩き方」という旅行ガイドブックが頼みの綱だ。その本1冊を頼りにロンドン・ヒースロー空港に降り立った私、28歳。明日への希望と未知なる世界への興味を胸に異国の地へ足を踏み入れた。

 
□ロンドンに着いて

ロンドンについて仮の宿は一泊4000円程度の安宿ユースホステル。異国や田舎から集まった旅人との相部屋だった。互いに見ず知らずの間柄だが、顔を合わせれば「どこから来たの?」「ここで何をするの?」と会話が弾む。

ここで私が英会話にとても長けていたようにも感じられるが、いやはやそうではない。24歳から25歳の1年間のワーホリ生活を通し、多少度胸があった程度。女は度胸、そんな感じだ。

ある日、隣で寝ていた女の子、カリブ海諸島のある島からやってきたという。
例のごとく「ロンドンで何したいの?」という会話になる。「犬が好きすぎて、犬とずーっと一緒にいられる仕事がしたくて、でも、何をどうしたらわからなくて・・・。トリマーとか獣医とかでなくて、もっと犬がHappyになれる何かがこの動物福祉先進国にはあるような気がして、とにかくいろいろ見て体感したいんだ」と答える私。「へー、私さ、今あるご家庭でハウスシッターしてるんだ、でそこに、犬が5頭もいてさ、その犬たちの世話してるんだけど大変でね~、やってみる?」と彼女。「ぜひ!」と話しに飛びついた私。そうしたら、念のためにと携帯電話番号を教えてくれた。ロンドンに着いたばかりの私は携帯電話をもっていなかったのに、見ず知らずの私に対してなんて気の利く人だろうと感動。初仕事見学の約束をとりつけたのはその翌日だった。が、その約束の日、思いもかけない事件が起こる。

 
□ロンドン最初のお仕事見学?

ユースホステルで偶然にも相部屋となったフレンドリーかつ親切な女の子。その日の朝、ドキドキワクワクしていた私だったが、彼女は午後からの出勤だといってまだ寝床に。「じゃあ、ちょっと街を探索にでかけて、また午後に戻ってくるよ」と私はロンドンの街へ繰り出した。
街で見る風景はどこもおしゃれで、到着まもなく訪れたラッキーさに心躍る私。親切な彼女にオヤツを買って部屋へ戻ると・・・、彼女のベッドはもぬけのから。きっと急用ができてどこかで待っていてくれるに違いない、と疑うこともなく、自分のベッド脇に置いておいたスーツケース、荷物を見る。と、鍵が壊され、ふたがあいている!? ベッドサイドに置いておいたピアスもない。まさか・・・。スーツケースに入れておいたデジカメ、現金もなくなっている。到着してまだ3日しか経っていなかった。心は一気に地獄へと突き落とされる。あの親切な彼女が助けてくれるかもしれない、とフロントへ尋ねるとすでにチェックアウトした後。教えてもらった電話番号へかけてみると、「The number you are calling is unavailable(おかけになった電話番号は現在使われておりません)」。

わけのわからないまま部屋での盗難をフロントに報告。数時間すると警察官2名が部屋を訪れた。つたない英語で事情を説明、損害保険の請求のためには警察署へいって被害レポート番号を受け取らなければならない、という。心浮きたつロンドンでの初仕事見学、のはずだったその日、不運にも警察とのやりとりという羽目に。到着たった3日目にして初仕事への希望は最悪にして崩れ去るのでありました。

 
□警察で

重くブルーな気持ちを引きずって、知らない土地で向かうのは警察署。重い気持ちで到着すると、そこにいる人がみんな凶悪犯罪者に見えた。受付で事情を伝えようにも最悪な精神状態、かつつたない英語を使うものだから支離滅裂。そこへケンカ腰でワーワー何かを言って口を挟むラテン系の女性。もう本当に怖かった。でもじっくりその女性の言っていることを聞いていると、「彼女、英語がよくわかんないのよ。Are you…? じゃなくてWas you…? って言ったらわかるんじゃない?私も昔来たばかりの時はそれでわかったんだから」って。一生懸命助けようとしてくれていたのだ。〝中学英語の文法くらいはわかるけど″と内心思いつつ、なんとかその場を丸く収めて、ユースホステルへ歩いて帰る。もう暗いし、治安は悪そうだし、と不安に不安の上塗り状態。みちすがら、一生懸命私の英語を助けようとしてくれた女性のとんちんかんな説明を思い出し、なんかおもしろい経験したなぁ、と。

 
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玉井 響子(Kyoko Tamai)

2001年渡英、ドッグトレーニング研修活動を始める。欧米各地で開かれるセミナーやコース(ジョン・ロジャーソン氏、キィ・ローレンス女史、フィリッパ・ウィリアムス女史、サラ・ホワイトヘッド女史等)、APDT UK、クリッカーエキスポ、UKRCBなどのカンファレンス、ペットドッグトレーニングクラブ,ドッグスポーツクラブへの参加。幅広い研修活動の傍ら、ロンドン富裕層向けドッグケアサービスにも従事。

2006年イギリスで経験した犬をとりまく環境の豊さ、ドッグライフの充実を日本で実現することを胸に抱き帰国。中でも「社会化」「運動」の機会を広げるドッグデイケアサービス“ナーサリー”と愛犬家教育“プライマリースクール”から開始。

2015年愛犬家のためのさらなる教育システムを目指し、International Dog Training Academy設立。コンパニオンドッグ、ディスクドッグ、ガンドッグの本物の教育コースを準備中。