ドッグトレーナーをやってて良かったと思える瞬間

パピーナーサリー(子犬の保育園)ではトレーニングは担当制になっていまして
お預かりしている犬に必ず担当ドッグトレーナーが付いています。

担当トレーナーはその子のトレーニングの履歴から癖などすべてを把握するようにしています。
殆どの場合はその子犬が入園してから卒園するまで担当が変わる事はありません。

甘噛みの癖がある子は担当トレーナーが根気よく甘噛みをやめるようにトレーニングします。
子犬と遊んでいるときに子犬が甘噛みをしてきたらその場で無視をして遊びをやめます。
子犬が理解してくると強く噛むと楽しい遊びが終わってしまうので優しく咬むようになります。
トイレができない子はこれも担当トレーナーが根気よく失敗しないように子犬がトイレをしそうなタイミングでトイレに連れていき極力トイレの失敗をさせないようにします。

子犬のトレーニングは本当にドッグトレーナーの根気と努力が必要とされるのです。

そして担当トレーナーはその日に行ったトレーニングの内容を飼い主さんと共有の日誌に記入します。
飼い主さんはその日誌を見て我が子が今日パピーナーサリーで何をしたのか把握できるようになっているのです。
コメントは飼い主さんからも書き込むことができるので飼い主さんの要望なども聞くことができ、トレーナーと飼い主さんの交換日誌のように使用されます。

長い子は数年間通っている子もいますのでこの交換日誌は飼い主さんにとって愛犬の歴史を思い出せる大切な記録となっているのですよ。

しかしドッグトレーナーと飼い主さんとの間では交換日誌だけではなく、
直接トレーナーが飼い主さんにドッグトレーニングを教えることもあります。

パピーナーサリーでトレーナーが犬に教えたことを今度は飼い主さんにもできるように「引き継ぎ」と言うものを行います。
「引き継ぎ」は飼い主さんが子犬を迎えに来た時に10分から30分程時間を取っていただき実際に飼い主さんにトレーニングをやっていただきます。

犬のしつけはドッグトレーナーだけがするものではなく飼い主さんにも参加して頂かないと絶対によくならないからなのです。

甘噛みを止めさせる方法やトイレのトレーニングの方法を飼い主さんにお伝えして実際にやっていただきます。
トレーナーの指示に従い飼い主さんが子犬に甘噛みをやめさせたりトイレを上手にさせることができるようになる事が目的です。

なぜならば、トレーナーには甘噛みをしなくなっても飼い主に甘噛みしてたらしょうがないじゃないですか!
パピーナーサリーではトイレを失敗しなくなっても家でトイレの失敗をしてたらトレーニングしている意味がありません。

ですから飼い主さん自身がトレーニングができるようにするのがトレーナーの仕事なのです。

そして子犬が飼い主さんの手を咬まなくなったりちゃんとシーツでトイレできるようになると飼い主さんからご褒美がいただけます。
「有難う、うちの子とってもお利口になりました」と感謝の言葉をいただく事ができます。

ドッグトレーナーにとっては飼い主さんから直接いただけるこの感謝の言葉が一番うれしいのです

やってて良かったと思える瞬間です。

ドッグトレーナーのお仕事は、犬がお利口になり飼い主さんからは感謝される素敵なお仕事なんですよ!

ですからこの仕事、辞められませんね!