ちょっと厳しい意見です

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ドッグトレーナーのお仕事

タイトル

【 ちょっと厳しい意見です 】

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本文

昨日の続きです。

昨日はドイツがいかに動物に優しい国かというお話でした。

ドイツでは犬たちはオフリードで散歩をすることができて
とても羨ましいというお話をしました。

森山の言葉足らずで困惑している人が少なからずいる
ようですのでそれについて補足します。

確かにドイツはリードに繋がないで散歩できる訳ですから
羨ましいと思いますが、ドイツと日本では歴史も法律も
環境も違います

ですから日本がすぐにドイツと同じようにできるかと
言えばできるはずがありません。

ドイツでは犬に狩りの手伝いをさせたり、羊を集めさせ
たり害獣の駆除をさせたりする歴史があります。

ですから犬達は人間と一緒に仕事をしていたという歴史
があるのです。

そして仕事をする犬達はオフリードの状態で行われます。

ドイツ人が自分たちの作った犬をコントロールすることが
できなければそんな犬を作る意味がない訳です。

そして仕事をさせるために作業が上手にこなせる気質の
犬のみを掛け合わせブリーディングしてきたという長い
歴史がります。

ですからドイツ人は犬の扱いに長けているのです。

ヨーロッパの格言で「子供と犬の躾はドイツ人に任せろ」
という言葉があるぐらいです。

それでは日本人の犬との歴史はどうでしょうか!

日本では狩りなどをしていた一部の人を除いて昔から犬は
番犬として飼われてきました。

知らない人が家に来たら吠えて知らせるという仕事です。

そして、少し前までは家の中で飼われる犬は非常に稀で
100パーセント近くが家の外で飼われていました。

犬とのコミュニケーションは散歩のときだけ、もしくは
散歩もリードを放して「勝手に行っておいで」という
散歩も珍しくありませんでした。

ですから日本では犬に何かを教えるという歴史が殆ど
無かったのです。

これがヨーロッパと日本の歴史の違いです。

ドイツの法律にはあまり詳しくありませんが、先日も
書きましたように動物に関する法律はかなり違いがあると
思います。

ドイツと日本の環境の違いははどうでしょうか?

森山はドイツは行ったことがありませんので詳しくは
わかりませんが都市部を除く国土のほとんどは牧羊と
農業がおこなわれているのではないかと思います。

イギリスはロンドンを出るとずっとのどかな田園風景が
続きます。

都市部は東京と同じような交通渋滞も起こりますが地方
へ行けば犬を飼うにはとても良い環境です。

それに都市部でも広大な公園が多く存在し、犬たちは
悠々とオフリードで散歩をしています。

ですからそんな所でオフリードにしても問題は起こり
にくいと思います。

森山はイギリス、スウェーデン、デンマークしか行った
ことがありませんが多少の違いはありますがヨーロッパは
ほぼ同じような環境なのではないかと思います。

そして決定的な違いはヨーロッパの犬たちは子犬の時から
社会化と基本的な躾をしっかりやっています。

今の日本で「今からオフリードで散歩してもいいですよ」
と言ったら大変なことが起こります。

犬たちは不自由から解放された喜びで車道に飛び出し車に
轢かれるか、どっかに行ってしまうことでしょう。

迷子続出です。

日本では常にリードをつけて散歩していますから殆どの子
は呼び戻しができていないしヒールウォークもできて
いない状態です。

しかも社会化の概念も浸透していませんので、怖がりな
子も多いですね。

その状態でオフリードで散歩は危険以外の何物でもあり
ません。

しかし現状はその状態でオフリードにしているのが今の
日本です。

だからトラブルが起こります。

犬嫌いな人に飛びついてさらに犬嫌いにさせたり、ほかの
犬に攻撃しに行ってしまったり、怖がりな犬にまとわり
ついたりさせています。

仮にオフリードで散歩をしていなくてももし「するっと」
手からリードが抜けて犬が走り出してしまうことだって
考えられます。

その時にコントロールできなかったら同じことが起きます。

だから森山が言いたいのは「躾をしましょう」ということ
なのです。

リードが無くても呼んだら帰ってくるようにしましょう。

リードが無くても横について歩けるようにしましょう。

待てと言われたらリードが無くても待てるようにしましょう。

と言うことなのです。

それが完璧にできて初めてオフリードで散歩することが
可能になるのです。

残念ながら日本の犬文化は愛護の精神にしても躾のレベル
にしても欧米に比べるとまだまだ未熟だと言わざるを
得ません。

ですから、森山は毎年ヨーロッパの犬文化を視察に行く
のです。

森山は日本にヨーロッパの犬文化を紹介し、良いところは
取入れ、取り入れるのが難しい所は改良しながら日本の
犬たちを取り巻く環境を改善していくきたいのです。

来年はスウェーデンに行きますよ!

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プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー校長

ガンドッグレトリーブトライアル協会会長

日本APDT事業企画委員

英国APDT公認ドッグトレーナー

米国CPDT公認ドッグトレーナー

森山 敏彦

犬と一生一緒宣言

愛犬を迎えたら一生一緒に暮らす。
それが当たり前の社会であって欲しいですね。

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