それって本当に効果があるの?

今日から2日間お休みです。
新店舗オープンのどたばた前のひと時の休日です。
山梨県にある素敵なログハウスに泊まりに行ってきます。
今回は車中泊ではありませんよ^^;

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ドッグトレーニング
それって本当に効果があるの?
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昨日の記事に、森山が理不尽なトレーニング方法があると言う記事を書きました。
今日はその一部を書きますね!

少し前、生徒さんから聞いた話です。
その生徒さんは、トイプードルを飼っていました。
犬を飼うのは始めてだったらしく、子犬の扱いが分からずに困っていました。
そして生徒さんは、都内にあるしつけ教室に通うことにしたそうです。

時を同じくして、そのクラスにジャックラッセルの子犬を飼っている飼い主さんも参加したそうです。
ジャックラッセルの飼い主さんは、子犬の甘噛みがひどく、当時夏だったのですが、半そでから出ている腕は、見るも無残な「みみず腫れ」だったそうです。
その飼い主さんはジャックラッセルの甘噛みを治すためにクラスに参加しました。

そのクラスの先生は、甘噛みをしてきたら、無視をしてくださいとのアドバイスをしていたそうです。
この方法は甘噛みに対して一般的に使われている方法です。

周りの生徒さん達はお座りやアイコンタクトを教えているのですが、
ジャックラッセルの飼い主さんは子犬が甘噛みをしてきたら無視をしますので、トレーニングが全く進まなかったそうです。

そして2ヶ月が過ぎ、ジャックラッセルの甘噛みは更にエスカレートして、飼い主さんはクラスに来ることを辞めたそうです。

 

無視はタイムアウトと言われる方法で学習理論的には「負の罰」と言います。

「負の罰」とは、
犬がある行動(ここでは甘噛み)をすると、楽しいことがなくなってしまう(飼い主から、かまってもらえなくなる

甘噛みをしなければ、飼い主にかまってもらえるので噛む行動を抑制するようになると言う考え方です。

この方法は確かに有効です。
理論は正しいと思います。
しかし、このジャックラッセルには効果が無かったようです。


森山が思うに、無視と言う概念が難しいのです。

 

トレーナーの中には無視をするときに、犬に背を向けてくださいと言う人がいます。

このとき、
人間が犬に背を向けるときに動きがでますよね!
その動きに反応してしまう犬が多いのです。

ですからこの場合は、その場で腕を組み、上を向いて視線を犬に向けないようにしたほうが効果的です。
また、飼い主が犬を置いて部屋を出て行くと言う方法もあります。

この方法も、部屋の中に玩具があって犬が玩具で遊びだして楽しくなってしまったり、
一人ぼっちになっている時間が長すぎると犬は何で無視されているのか分からなくなってしまいます。

「負の罰」とは、
犬がある行動をすると、楽しいことがなくなるのでそのある行動をしなくなると言う理論です。

人間で言うと、「仕事をさぼったので、本来もらえるはずのボーナスが貰えなくなった」などに相当します。
だから、仕事をさぼる行動が減ると言うことです。

ここではボーナスが人間にとって本当に欲しいものでなければ効果はありません。

人間にとって、お金は何にでも交換できる価値のある物ですので人間はお金を欲しがります。
お金をめぐって色々な事件も起こります。ですから効果があるわけです。

 

それでは、貴方に聞きます。
ジャックラッセルのパピーにとって、飼い主からかまってもらえると言うことが、何にもまして価値のあることなのでしょうか?

そうだとすればこのトレーニング方法は効果があるはずです。
しかしそうでないとすれば、この方法は失敗に終わるはずです。

結果は・・・失敗に終わりました。

何に対しても興味を持つ子犬にとって、飼い主にかまってもらうと言うことはあまり優先順位の高い事ではないのだと思います。
楽しいことは他にも一杯転がっているのです。

 

理論は正しい。
しかし、本質を見抜いてトレーニングをしなければ結果は失敗に終わります。

ジャックラッセルの飼い主さんは結果的にお金と時間を無駄にしました。


ドッグトレーーナーを目指している皆さん!
教科書はあくまでも教科書です。
現場に出ると教科書通りに行かないことの方が多いです!

教えられたことだけしかできなければお客様は離れていってしまいます。

ドッグトレーナーには、1つの考え方を二つにも三つにもアレンジできる能力が必要だと森山は思います。

プレイボゥドッグトレーナーズアカデミーでは現場研修も充実!
実際に、犬の保育園店舗で、教科書にない犬のトレーニング方法を見て学ぶことができます。