さぁどうする?シニア犬の問題行動

こんにちは、PLAYBOWの鈴木です。

「・・・誰?」と思われる方もいらっしゃいますよね。

普段は事務所でパソコンに向かっている“おばちゃん”社員です。

現在は取締役専務という肩書きになっておりますが、
稲城店舗の立ち上げから3年ほど現場で犬に携わっておりました。

そして※第一世代のジャックラッセルテリアを飼育しておりましたので
しっかり“人間テリア”と化しております。

(注・※ 一部の初代JRTの飼い主達で日本の初代のJRTをその様に言っております)

 
今回のコースを作るにあたり、自分でも愛犬の「魔の14歳」を経験してきたので
(『魔の14歳』はコースを受講するとよーくわかりますよ~!)
Let’sさんと一緒にこのコースを実現できた事を本当に嬉しく思っています。

 
ペットブームが始まりそろそろ15年近く経とうとしている今。

シニア犬を抱えて悩んでいる飼い主さんを一人でも多く救う為に
絶対、絶対沢山の方に受講して頂きたい!と思っています。

 
と、前置きが長くなりました。

 
さて。

今回はお教室を葛西のLet’sに移しての第2回目です。

前回は実際に講師が飼い主さん役となり、カウンセリングをするというものでした。

今回も同じ様に問題を抱える犬のカウンセリングです。

実在する問題行動を抱えたシニア犬の現在の状況と背景が説明され
それからカウンセリング形式で生徒さん全員が飼い主さん(講師)に
質問をしていきます。

ここで大事なのがその質問で何を探る事ができるのか、
考えて質問していかなければいけません。

頭、使いますよ~!

 
今回例としてあげられた問題行動は前回と違ってとても複雑なものでした。

例にあげられた犬達は10歳くらいまでは大人しくて甘えん坊で物凄くいい子達でした。

なかにはトレーニングを経験している犬もいました。

しかし、豹変したのです。

「夜中2~3時間毎くらいに吠え続ける」
「そばを通るだけで飛び掛って噛みついてくる」
「器を持っただけでうなる」等々

一通り質問が終わると次に、聞き出した内容から

(1)飼い主さんの気持ちを探る
(2)犬の気持ちを探る
事をしていきます。

 
「飼い主さんはこの問題行動を目の当たりにしてどんな気持ちですか?」

「問題行動が直ってほしいのは勿論ですが、もし自分が飼い主だったら
犬に対してどんな気持ちになりますか?」

 
これを読んでいる方も考えてみてください。

 

 
私は愛犬がシニアになって様々な問題を経験しました。

今回の問題行動の例と全く同じで、物凄く大人しくて良い子で
何の問題もなかった、むしろ自慢できる様な犬だったのに
13歳を過ぎたあたりから豹変していきました。

 
ベッドの上で仁王立ちになり
触ろうとすると歯をむき出して咬んでくる日々が続き
最後には飛び掛って咬んでくる始末。

半年ちょっとだったか、毎日の様に悩み、
可愛かった昔を思い出しては涙し・・・。

どうしたら咬む事をやめてくれるんだろう・・・。

残念な事に私はその答えを出す事ができなかったのです。

なぜならば問題行動だけフォーカスして考えてしまったからです。

 
たまたま話をしたLet’sの講師陣の方たちは流石、シニア犬のプロです。

その答えを出してくれました。

それもとても明るく、笑いながら。

気持ちがスーッと軽くなった事を良く覚えています。

それがなかったらちゃんと愛犬と向き合えていなかったでしょう。

ストレスで犬に笑顔で話しかける事もできなかったでしょう。

犬の立場で考える事もきっとできなかったと思います。

 

 

 
授業の話に戻ります。

「それでは犬はどうでしょうか。どんな気持ちでしょうか。」

 

 
「寂しいからお母さんにギュッとしてほしいのだろう」
「優しくなでてほしい」
「怖がらないで」

 
でも考えてみてください。

歯をむき出して攻撃してくる犬なのに
飼い主さんに
「きっと寂しいのだからギュッと抱きしめてあげてくださいね」
とは言えませんよね?

 
そしてこの咬む行動が酷くなっていき、家族中が疲れきってしまったら
どんな事が起きるのでしょうか?

 

 
さあ、もしあなたがトレーナーだったらどうしますか?

 

 

 
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シニア犬問題行動対応コース
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Wrote by: 鈴木 琴美(Kotomi Suzuki)

愛玩飼育飼養管理士2級
米国野口英世財団認定ドッグアロマセラピスト
元・国際連盟ジャックラッセルテリアクラブオブジャパン事務局長
中学・高校音楽教師免許
株式会社プレイボゥ 取締役