触られるのが嫌いな犬

こんにちは、プレイボゥの鈴木です。

今年の暑さ、異常ですね!!
テレビでは水分補給する様に呼びかけていますね。

でも、それは人だけ?

いえいえ、犬も水分はものすごく大事なんですよ!!

水分不足だと毛が抜けやすくなったりもする上に
腎臓にも負担がかかってきます。

腎臓は悪くなってもその症状はわかりにくく
しかも、なかなか良くならないとても厄介な臓器です。

水、大事です!!

 

 
シニア犬問題行動改善のためのコースも残すところあと2回。

今回は実際に触られるのが嫌いな犬
ファーストコンタクトの実践
それで得たものから、飼い主さんへ
トレーニングプランを提案するという
実習です。

ファーストコンタクトから
飼い主さんの主訴を含めて
何が問題なのか、
他にどんな問題が潜んでいるのか、

そして最初に提案できるものを見極めて
飼い主さんに何を提案できるのか、
をそれぞれの生徒さんが考える
というものでした。

最初に講師が飼い主さん役になり
生徒さん全員が質問をしていき
主訴や背景等を探ります。

前回よりもかなり生徒さん達が
冷静にカウンセリングを行う事が
できてきました!!

質問もやみくもにするのではなく、
ひとつひとつその犬の問題点を紐解くべく
考えています。

三浦先生も伊藤先生も厳しい突っ込み
もあるので生徒さん達は週を追う毎に
ものすごく頭を使って引き出しを
沢山作ってきたのですね!

そして本日一番緊張する、
触られるのが苦手な犬のファースト
コンタクトが始まりました。

見ているこちらもドキドキです。

気に入らないところを触ったら
攻撃してくるかもしれません。

でも、ちゃんとそれを把握して
接すれば甘えん坊さんの犬達です。

 

 
それを見ていて思い出した
現場にいた時のエピソードをひとつ。

初めてホテルをご利用される
柴犬をお迎えに伺った時のことです。

出張トレーナーさんからの紹介で
ホテルのご予約を頂き、
私は会うのが初めてでした。

でもトレーニングしているから、
トレーナーさんの紹介だから、
というので人、犬が苦手というのは
聞いていたものの油断していました。

「こんにちは~」とご挨拶すると
柴犬ちゃん登場!

人が苦手という割には、落ち着いて
出てきて私の顔をまじまじと見ていました。

でも初めて会う犬なので、
その子が私をじろじろ見ていても
ジッと見返すわけにもいかないので
あまり見ないで淡々と対応をしていました。

そして飼い主さんからリードを渡された時、
急にその子がくるくると高速回転し始めたのです。
すると飼い主さんが・・・

「あ、興奮しだした!
あーダメダメ!これすると噛むのよ!!」

と叫んだかと思うと、
玄関の扉をバタン!と閉めてしまったのです。

「あ・・・・」

私はリードを握りしめていました。

「うそ・・・」

その子はどんどん興奮してしまうので、
クルクル回るのを必死でリードでコントロール
して止めたのを覚えています。

そして持ち手を攻撃してくる犬の
リードの持ち方を知っていたので、
すぐにその持ち方に変え、
犬が落ち着くまで待っていました。

その時、この柴犬が興奮が増して
こちらに攻撃してきて
このリードの持ち方を知らなかったら、
私は噛まれていたでしょうし、
攻撃にひるんでリードを離してしまって
犬が逃げ出したら大変な事になって
いたでしょう。

対処の仕方だけでも知っていれば、
気持ちにもゆとりがでます。

現場の実践は本当に大切。

本にはそんな対処の仕方書いてありません。

 

 
さて。
生徒さん達のファーストコンタクトですが、
各々が工夫して触っていき、
コースの実習初回からすると
本当によく犬の動きを観察していました。

犬の耳の動き、毛の変化、筋肉の緊張、
目の形、眉間のしわ、そして空気感。

今回までで改めて感じた事ですが、
トレーナーって知識だけじゃだめなんですね。

まずはコミュニケーション能力

飼い主さんの悩みをうわべだけではなく
その気持ちや背景までも読まなくてはいけない。

そして方法だけを知っていてもだめ。

それをどう使うか、どうアレンジするか
という柔軟さも必要です。

このコースはその全てが必要なんだと
再認識させてくれました。

 
上記の事は読んでみると
「当たり前」と思うかもしれませんが、
いざ、現場に出てみると何から始めたらいいか、
意外とわからなくなってしまったりするもの
なんですよね。

 
犬を飼っている方、そしてトレーニングを勉強している方。

あなたの目の前に昔はトレーニングをしていて
人も大好き、抱っこ大好きだったのですが
急に噛む様になった可愛い我が子がいます。

その首輪にリードを付けなければいけない。

そして車に載せて獣医さんに連れて
行かなくてはいけない。

そばに行っただけで警戒しているのか、
上目づかいに睨んできます。

低く小さな声でうなっています。

どうしましょう!!!

 

 

 
ドッグトレーナーのための
シニア犬問題行動対応コース
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Wrote by: 鈴木 琴美(Kotomi Suzuki)

愛玩飼育飼養管理士2級
米国野口英世財団認定ドッグアロマセラピスト
元・国際連盟ジャックラッセルテリアクラブオブジャパン事務局長
中学・高校音楽教師免許
株式会社プレイボゥ 取締役