幸せな人と犬が増えるように!

金子 理絵さん
金子さんはアカデミーとは違う場所で、外部講師で来ていた森山校長の講座を受ける機会があった。
「とても話がおもしろくてどんどん惹きこまれていきました。この先生からもっと話が聞きたい、もっとドッグトレーニングを学びたいと思いました」
その後アカデミー開校を知り入学した。
アカデミーではドッグトレーニングの理論・実践をはじめ、食事について、社会化の重要性など様々なことを学ぶことができた。
「実際にお客様から質問を受けたり、こちらからお客様に伝えたりすることはトレーニングだけにとどまらないので、大変役に立っています。」と話す。
アカデミーでは森山校長を通じていろいろな人たちに出会うことができた。様々な場所で活躍しているドッグトレーナー達との出会いが、今の活動に大きな影響を与えている。
「森山校長のお知り合いには、ペット業界で様々な活動をしている方たちが多く、その方とお会いして話をするだけでもとても刺激になります。」
現在は出張トレーニングを主な活動とし、パピーパーティーを開催することもある。
パートナードッグの「れもん」君もパピーの相手をしている。ドッグトレーニングやパーティー進行も自分一人でできるまで先輩トレーナーにいろいろと教わっ た。金子さんにとってトレーニングを通じて困ったことが改善されていく犬の様子、変わっていく飼い主さんの姿を見ることが一番うれしいことだそうだ。
また、金子さんは仕事の傍ら、同じく森山校長からトレーニングを学んだ先輩ドッグトレーナーに同行して、ドッグシェルターでレスキュー活動やリトレーニング(保護犬の再トレーニング)をしている。
そのシェルターは実猟犬のレスキューを専門としているので、一般的なシェルターとは違った側面を持っている。
「もともとは猟をしていた犬達ですから、動くものを追いかけるといった本能が強く出てしまいます。特殊な犬種のトレーニングをしているので、かなりの注意力と観察力が身についたと思います。」
一般家庭で暮らしていけるように再トレーニングをした犬に、新しい家族が決まっていく時に、頑張ってトレーニングをしてきたこと、犬がトレーニングに付いてきてくれたことに喜びとやりがいを感じる瞬間なのだそうだ。
しかしレスキュー活動はいいことばかりではなく、考えさせられる出来事も多くある。
飼育放棄しそうな家庭に赴き、カウンセリングと今後の生活について相談に乗る場面に同行する機会があったそうだ。
そこでは先輩ドッグトレーナーが飼い主様の悩みを丁寧に聞き、時には厳しいことを言うのをそばで見ていた。
「犬のため、人のために時には厳しいことを言わなくてはならないこともあります。」
「飼い主様がもっと犬についての知識を身につけていれば、問題が大きくならずにすむのです。そうならないように<しつけ>をする大切さ、犬の習性を理解して一緒に暮らす心構えをもっと多くの人に広めていきたいです。」

アカデミー入学とほぼ同時期に迎え入れた「れもん」は、当初<吠える><ひっぱる><拾い食いする>など困った行動が多い成犬だった。アカデミーで学んだトレーニング理論をれもんに即実践し、どんどん変わっていくのを身をもって体験していったそうだ。

アカデミー入学当初と今では、<犬の仕事>に対する考え方に大きな変化があった。
「最初は<犬が好きで、犬に関われる仕事ができたらいいな>という気持ちでトレーニングを 勉強しはじめたのですが、保護される犬や飼育放棄される犬の現状をみるうちに、もっと幸せな犬を増やしたいと思うようになりました。でもそれは飼い主を変 えること、犬について伝えていくことであり、犬だけではなく人と関わる仕事なのだと気がつきました。」
自分が「好きだから」というきっかけで入った<犬>の世界だが今は「<犬>を通じて社会貢献したい」という考えに変わっている。
今後も犬と飼い主様に向き合い、1頭でも多くの犬、1人でも多くの人を幸せにしていくのが金子さんの夢だ。
森山校長より
金子さんはとても優しくて明るい方です。その性格からか、先輩ドッグトレーナーが行っている、保護活動のお手伝いをされています。
しかし、優しさだけではなく、しっかりした側面も持ち合わせていて、以前、私たちが大きな会場を借りて行った「犬と猫と人間と」の自主映画上映会&渡邉眞 子さんをお招きしてのトークライブで司会進行役をお願いしたところ、二つ返事で了承して頂けるなど、度胸も兼ね備えています。ドッグトレーナーには、人、 犬に対する優しさと、人とかかわる行動力が必要になってきます。金子さんはその両方を兼ね備えている数少ない人材です。
金子さん!頑張ってください、心から応援しています。
プレイボゥドッグトレーナーズアカデミーのスクール理念
私たちは質の高いドッグトレーナーの養成を通じて、ペットの殺処分ゼロの実現を目指します!