卒業生ドッグトレーナー ストーリー vol.3

次の夢へ向かって

卒業生ドッグトレーナー

児玉尚保さん
須山佐知子さん

児玉尚保さんと須山佐知子さんは犬の保育園で働いている。児玉さんは保育園のマネージャーとして通園する犬の世話やドッグトレーニングを行い、須山さんはお客様のお宅に訪問してドッグトレーニングをしたり、保育園でレッスンをおこなったりしている。二人とも堂々と、自信を持って仕事に取り組んでいる姿が印象的だ。

児玉さんがドッグトレーナーを目指すきっかけとなったのは、犬を保護施設から迎えたことだった。

「日中は留守にさせることが多い環境でしたので、仔犬を迎えることは難しいと考えていました。保護施設からなら成犬を迎えることができるので<里親制度>を選択しました」

ところが迎えた犬は困った行動が多かったので、あるドッグトレーナーにしつけをお願いした。
そこで初めて盲導犬や警察犬などの職業犬でなく、家庭で暮らしていけるよう犬をトレーニングする仕事があることを知った。
トレーニングを通じて、愛犬と児玉さんの関係が変わってくるのを体感した。
こんな素敵な関係を築くことができる「ドッグトレーナー」という職業にあこがれを抱いたという。

そんな時、ドッグトレーナーに「イギリスに行って、犬の文化を見てみないか」と誘われた。
それが森山校長が主催するイギリスツアーだった。
そこでイギリスの文化に触れたことも刺激になり、ドッグトレーナーになりたい意欲が高まった。
帰国後まもなく、犬の保育園で実技研修に入り始めた。アカデミーで実践を積みながら理論を学んでいくスタイルで、犬の行動、トレーニング理論について知識を吸収していった。

二人とも飼い主との信頼関係を築くことが重要であることを実感している。

「大切な命を預けるのだから、保育園選びは慎重になるのは当然。安心して私達にワンちゃんを任せていただけるよう、最初のカウンセリングは特にじっくりと納得いくまでお話をしています。」

通園が始まってからも飼い主とのコミュニケーションは大切にしている。
犬の保育園では預かっている間にトレーニングをするが、「お迎えに来たお客様がおうちでも同じようにトレーニングできるよう、方法をわかりやすく伝えることがとても重要な仕事です。」

そのため児玉さんは、アカデミーに通いながら雑貨屋でアルバイトをして接客の勉強をしていたそうだ。

犬の保育園スタッフとして

「飼い主さんが変わってくれないと、犬は変わりませんからね」と須山さんは言う。
須山さんはアパレル業界にいて、洋服の販売をしていた。日々お客様と関わる接客業である。

「でも、今の仕事も<接客業>ですね。」

飼い主と、犬と、コミュニケーションをとりながら、どのようなドッグトレーニングをしていけばいいのかを判断し対応する。その中で一番大事なのは、飼い主をやる気にさせることだそうだ。

人・犬により臨機応変に対応するためには経験の積み重ねが力になる。
須山さんは愛犬のためにドッグマッサージの勉強をしていたが<犬>についてもっと深く知りたくなりアカデミーに入学した。理論を学び、実習経験を積むことで<愛犬家>から<犬の専門家>になることができたという。

犬の保育園スタッフとして

最近は仔犬のうちから保育園に預けてくれる飼い主も増えてきたそうだ。

「仔犬の時期の社会化がいかに大切か、理解いただいている方が増えてきてうれしいです」
と二人は話す。

それぞれが<ドッグトレーナーになる>という夢をかなえた今、次の夢が明確にできている。
「困っている飼い主さんのお手伝いをしたり、仔犬のうちからトレーニングをして、不幸な犬を無くすのが夢です。」

二人は
「犬を迎えたら保育園に通う、という文化」
「保育園には犬のことを熟知したドッグトレーナーがしっかりと教育し、飼い主にも犬について伝えること」
が浸透していくことを願っている。

トレーナーの仕事が「困った行動をなおしていく」のではなく「困らないように予防をしていく」内容に変わっていくように、二人はこれからも夢を追い続ける。

森山校長より

児玉さんも須山さんも当スクールが、現、向ヶ丘遊園校になる前の生徒ですから経験も豊富で、すでに数年間勤務してもらっています。
児玉さんは高校を卒業と同時に当スクールに入学され、その頃は18歳でしたが、年齢よりもしっかりとした人でした。スクールの同級生は皆、すでに社会人でしたが児玉さんは全く引けを取らず、それどころか皆を引っ張っていくリーダー的な存在になっていました。
スクールを卒業後、そのままプレイボゥに就職という形になりましたが、学生時代、マンドリン部の部長をやっていたという実績もあり、周りの仲間を巻き込むのがとても上手で、新人ドッグトレーナーが入ってきても、皆から「児玉さんに任せておけば大丈夫」といわれるほどでした。
その人望から現在、最年少で店舗マネージャーという重責を担ってもらっています。

須山さんは一見大人しそうに見えますが、実は芯が強く、一度決めた目標に対しては妥協を しないという強い心の持ち主です。その性格からか、犬のトレーニングにも妥協が無く、自分の愛犬2頭もフレンチブルドッグという犬種でありながらしっかり とオビディエンストレーニングが入っていて見る人を驚かせます。
現在はプレイボゥの出張ドッグトレーナーとして、お仕事をしていただいていますが、お客様から絶大な信頼を得ていて、プレイボゥにとって無くてはならない存在になっています。
また、現アカデミー生が研修の一環として須山さんの出張ドッグトレーニングに同行させてもらっていますのでアカデミー生の最高のお手本になっています。

2人ともアカデミー卒業後、プレイボゥの中枢を担う人材へと成長し、アカデミーの生徒さんの最高のお手本となってくれました。
本当にありがとうございます。


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