ガンドッグトレーニング2

近況

昨日、テレビ東京の撮影で日中ずっと愛犬ボイシー
と一緒に多摩川土手にいました。


朝の9時からずっと多摩川にいたのですが、12時を
過ぎる頃、さすがにボイシー君30度を超える暑さで
目が逝ってました。

森山もさすがに暑さにやられてしまいブログはお休み
してしまいました。すいません


撮影の件はまた後日ゆっくり書きますね!

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ドッグトレーナーのお仕事

タイトル

ガンドッグトレーーニング

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本題

前回はシューティングしてゲーム(鳥)を撃ち落す
所まででした。


それではいよいよレトリバーの登場です。


ゲームが撃ち落されている間、ハンドラーは犬を座らせ
ゲームが飛び立つ場所を見ています。



犬はハンドラーと対面していますので犬にはゲームが
どこに落ちたか見ることができます。


しかし、ハンドラーはどこにゲームが落ちたか見ることができません。


そうこうしているうちに違う場所でも、銃の音が
鳴り響いています。


違うチームが同時進行で競技を行っています。


そのうちに犬を操るホイッスルの音が違うチームから
聞こえてきます。


他のチームが行っている競技に惑わされないように
しなければなりません。


レトリバーはゲームが落ちた場所を見て記憶しておく
マーキング能力が必要とされます。


かといって、撃ち落されたゲームを勝手に取りにいくと
その時点で失格になってしまいます。


このとき、レトリバーは完全にハンドラーの監視下に
あります。


犬達は勝手に行動することは一切許されません。



さて、回収物はさっきまで生きていた鳥です。


ジャッジが1人のハンドラーを呼び、「大体あの辺に
ゲームが落ちてるから」みたいな話をするのですが、
もしかしたら、ゲームはランナーとなってブッシュに
忍び込んでしまっているかもしれません。


ハンドラーはレトリバーの顔の前に手をかざし、進む
方向を指し示します。


ゲットオンの声で、犬は全速力でハンドラーの指し示した
方向へ走り抜けます。


犬は50メートル、100メートルと撃ち落された
ゲームを探しながらまっすぐ走り抜けます。



このときレトリバーは先ほどゲームが落ちた場所を
記憶しておくと回収時間が大幅に軽減されます。



ハンドラーのホイッスルがピーと鳴るとレトリバーは
瞬時に走るのを止め、ハンドラーの方を振り向きます。


ハンドラーから方向の指示が出ます。


もっと右へ、もっと左へ、もっと奥へとゲームが
落ちている場所へハンドラーはレトリバーを導きます。


犬がゲームの落ちている位置に近づくとハンドラーが
ロースト(その辺を探せ)のコマンドを出します。


手負いの状態でブッシュの中に隠れているかもしれない
ゲームをレトリバーは血と火薬の匂いを頼りに
嗅覚を使って探します。


このときレトリバーに求められる能力は独自に
ゲームを探すサーチング能力がです。


そして見事レトリバーはゲームを見つけ、
回収してくるのです。


森山は初めてこの競技を見たとき、あまりの衝撃で
言葉が出ませんでした。


100メートル離れているレトリバーをハンドラーは
完璧にコントロールしているのです。


しかも、このレベルはベーシックのレベルで上級に
なるともう森山から言わせると神業に近いものが
あります。


これは犬と人間の共同作業です。


レトリバーは完全にハンドラーを信頼しきって
行動し、ハンドラーは的確にレトリバーをコントロール
しています。


お互いの意思の疎通ができていなければこの作業は
成立しません。


森山は思いました「こんな面白い競技が何故、日本に
紹介されていなかったんだろう」と


いっぺんに森山はガンドッグ競技の虜になり、
更にフィリッパからガンドッグトレーニングを
習えることが森山にとって最高のご褒美になりました。


それからほぼ毎年、フィリッパのもとで短期間ですが
ガンドッグトレーニングを学んでいます。



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