ドッグトレーナー養成スクールPLAYBOW 創立者森山名誉校長のBLOG イギリス イギリスツアー

イギリスツアー

投稿者:森山敏彦

プレイボゥでは7月28日よりイギリスの犬文化を体験するツアーを今年も行いました。
今回の参加者は総勢8名と、にぎやかなツアーになりました。

 

ヒースロー空港に着き、そのままイギリス南部のサウザンプトンに向かいました。

サウザンプトンはタイタニック号が出向した港として有名で、その他には航空機の博物館などもあり歴史的にも有名な場所の近くで世界最大級のカントリーフェアーCLAゲームフェアーが行われました。

私達はサザンプトンでも有名なGRAND HARBOUR HOTELに宿泊しHAMPSHIREで行われるゲームフェアーを見学に行きました。

CLAゲームフェアーは日本ではあまり知られていませんが、イギリスのカントリー文化を知るには格好のイベントです。

ゲームフェアーは毎年、元貴族の所有する広大な敷地で行われるイベントなのですが今年はBroadlands Houseで行われました

(ちょっと小さくてわかりづらいですが画面中央の建物がお城です)

 

ホテルより、専用バスにて会場入りした私達は駐車場の広さにまず圧倒されました。おそらく東京ドームが数十個は入ると思われるほど広い駐車場が数箇所あり、バスの場所を覚えておかなければそれこそ駐車場で迷子になること間違いなし!!

私自身は今回で3回目のゲームフェアーの見学なのですが毎回その規模の大きさに驚きを感じます。

幸運なことに私達のバスのそばにバルーンが空高く浮かんでいましたのでバルーンを目標にすることで何とかイギリスの奥地で迷子になることは避けられました。

駐車場から会場に入るとまず、イギリスの地方色豊かなフードのコーナーが広々と広がっておりましたが、私はフードコーナーは素通りしてまっすぐにガンドッグのイベントが行われている会場に向かいました。

 

会場ではフードショーの他にも4×4のRVコーナーがあり、アクロバットのようなコースを実際に乗車して走行するイベントやホースショー、クレー射撃のコーナーなどなど、色々なイベントが行われているのですが、私の目には犬のイベントにしか見えませんでした。
と言うのも、会場には大小さまざまな犬達がイベントに参加していたり、見学者がつ
れて歩いていたりと
イ・ヌ・だ・ら・け!と言った様子だったからです。

 

毎年イギリスのドッグイベントを見学していますが、一昨年前に訪れたクラフト展では渋谷のど真ん中にいるほどの人混みの中に山ほどの犬がうごめいているのですが全く問題が無く自然と会場内に溶け込んでいるのです。

今回のゲームフェアーの会場にもおそらく数千~数万頭の犬がいると思われますが、吠えている犬を一頭も見ませんでした。それどころか、マーキングをしている犬もいないのです!!

もちろん喧嘩をしている犬も・・・なんと日本と違う事か!!実は私はこれをツアーに参加された皆さんに見てもらう事が狙いだったのです。

一人でも多くの方にイギリスの犬文化を見ていただき、日本との違いを感じて欲しかったのです。

 

 

2日間のゲームフェアーを楽しんだ後はロンドンに移動し、イギリスのシェルターBLUE CROSSを見学しました。BLUE CROSSは戦争中、傷ついた人はRED CLOSS(赤十字)に収容されるのですが傷ついた馬などの動物は収容される所が無かったことからBLUE CROSSが設立されたのが始まりだそうです。最初は馬などの動物の治療所だったのですが、今では動物保護施設と動物病院をイギリスの各地に数多く所有しています。

イギリスには多くの動物保護施設があるのですが、全て民間団体が運営をしていて、殆どの施設が日本では考えられないような広大な施設と運営費を所有しています。

その運営費はいったいどこから来るのかと言うと、昨年訪れたシェルターで伺ったところ、な、なんと年間約16億円の寄付から成り立っているとの事でした。

その潤沢な運営費から犬達は暖かい毛布に包まれ、専属の獣医師に健康状態を把握してもらい、行動に問題のある犬は専門家のトレーナーからトレーニングを受け新しく自分を迎えてくれる飼い主を待っていることが出来るのです。 (3時になるとレバーの良いにおいのするおやつを一杯詰めたコングを貰っていました)

 

イギリスのシェルターもまた、日本との犬文化の違いを考えさせられます。

もちろん国は違いますがこれほどまでの違いはいったいどこから来るのでしょうか?

これはまさしく犬文化の違いだと私は思います。

 

ヨーロッパでは犬は人間の共をして狩り(ハウンド・ガンドッグ)や放牧(ハーディング)、害獣の駆除(テリア)などの仕事を手伝う文化が長年育まれてきました。

そのためヨーロッパ人は犬に仕事をしてもらうために犬をコントロール出来ることが必須条件だったのでしょう!!それに対し日本では戦後、狂犬病撲滅のために犬を繋いで飼う事が義務付けられ、うろうろしている犬は全て捕まえられて薬殺されてしまいました。その結果、狂犬病は日本では撲滅されたのですがヨーロッパのように犬と何かの共同作業をするといった文化は根付かず、その代わりに庭で繋いで飼うといった番犬文化が定着し、それ以降日本の犬は自由に公園などの公共の広場を走り回る事は禁止されたままです。

ヨーロッパでは上記のような文化の中、時には犬に対して過酷な労働や仕事の出来なくなった犬を排除するなどの非情な時代もあったと聞いています。

しかし、ヨーロッパ人は自分達と一緒に仕事をし、夜はベッドで体を温めてくれる犬の権利を認め、主張し始めたのが動物保護精神の1つの始まりだったのではないでしょうか!

 

日本ではまだまだ動物保護の精神は未熟だと言わざるを得ないと私は感じています。

私のイギリスツアーは、『イギリスのように自分の犬を日本の公園で誰の目も気にせずに自由に走らせてあげたい!!!』といったものすごく利己的な理由から始めたのですが、その日がいつか来ると信じて一人でも多くの人にイギリスの幸せそうな犬を見てもらうために毎年イギリスツアーを続けるつもりです・・・

 

皆さん!是非、一緒にイギリスの犬文化に触れるツアーに参加してみませんか!
私達の愛する犬を取り巻く日本の環境を一緒に考えてみようではありませんか!!

 

2006年8月:ロンドン、ハイドパークにて

(リードにつながれていない犬達は自由に楽しそうに泳ぎ、周りの人々は温かい目で犬達を見ていました)