お座り待てができない犬

最近ケイティーネタを書いていませんでしたので、久々に
ケイティーについて書いてみたいと思います。

ケイティーは今年の1月23日に遠路はるばる北欧の
スウェーデンから森山家の一員になるためににやってきた
ゴールデンレトリバーです。

その経緯については以前の記事をご参考にしてください。

さて、ケイティーが来日してから1か月半程の日々が
過ぎていますが、日々森山はケイティのトレーニングに
勤しんでいます。

トレーニングと言っても厳格に毎日何時間行うと言うもの
では無く、お散歩の途中だったり、家の中でまったりして
いる時に必要なトレーニングをしているのです。

例えばお散歩のときに信号でお座りをして待てるように
とか、ぐいぐい思いっきりリードを引っ張っていかない
ようにとか!

お家の中にいるときはテーブルの上の物を盗み食いしない
ようにとかソファーに乗らないように(森山家はソファー
に乗る事は禁止です)とかです。

その中で実は、簡単にできるだろうと高をくくっていた
トレーニングがあるのですがそのそれが全くできなくて
非常に苦労していたのです。

そのトレーニングとは・・・

「お座り、待て」だったのです。

「え~トレーナーの犬がお座り待てもできないの~」と
言われそうなのですが、実は本当にできなかったのです。

お座りはある程度できるようになったのですが、待てが
できないのです。

具体的にいうと、ケイティーにお座りをさせてその周りを
森山が回ると言う事ができなかったのです。

犬は見知らぬ相手に背後に回られると背後から襲われる
可能性がありますので嫌います。

しかし人間社会に犬が入ってきて人間が犬の背後に回る
などと言う事は日常的にあることですよね!

ですから人間が後ろにいても安全なんだよ!と言う事を
理解してもらう必要があるわけです。

ですから犬の周りをまわるトレーニングをするのですが
ケイティーはそれが苦手だったのです。

森山がお座りをしたケイティーの周りをまわろうとすると
絶対に立ち上がってしまうのです。

森山もトレーナーですから単純に周りをまわるだけでは
無く、色々な方法を試みました。

おやつで釣ってみたり、手で背中を押さえてみたり遠回り
に大きく回って見たりと、色々やってみたのですが、
どうしてもケイティーは背後を警戒して動いてしまいます。

普段の生活でケイティーは森山に甘えて背中を押し付けて
来たりすることはできるのですよ!

しかし、お座りをさせた状態だと絶対にケイティーの背後
を回ることができないのです。

果たして警戒して動いてしまうのか、期待感から動いて
しまうなのかもよく分りません。

おそらくケイティーのボディーランゲージを見るとある
種の興奮状態であることは予想できます。

それが、警戒なのか、期待感なのか、葛藤なのかの判断
が難しいのです。

実は犬のトレーニングを行っているとケイティーに限らず
このようなケースに陥ることがよくあります。

トレーニングをしていてると教えたいことが理解できず
暗礁に乗り上げてしまい、絶対に夜明けが来ないのでは
ないか?と思われるようなスランプに陥る事がよくある
のです。

そのようなときは、焦らず、腐らず、根気よくじっと耐
えるに尽きます。

色々と試行錯誤を行いながら何度も何度も挑戦してみる
必要があります。

もちろん、同じ方法だけを繰り返すのはよくありません。

色々なパターンを試して見なければ失敗の山を築くだけ
に終わってしまう可能性大です。

ですからトレーナーは犬に1つの行動を教えるにしても
色々な引き出しを持っていなければならないのです。

ああしたらどうかな?こうしたらどうかな?など色々な
パターンを試していると、ふとした瞬間に「あれ?できた」
となる瞬間があるのです。

犬のトレーニングにはこの行動はこのように教えればOK
と言うものはありません。

何種類もの試行錯誤を繰り返しているうちに犬も理解して
来ることの方が圧倒的に多いものです。

そこが犬のトレーニングの難しいところでもあり面白い
所でもあるのですね!

この間、何を教えているかにもよりますし、犬の能力にも
よりますが教えたい行動ができるようになるまでどの位の
時間がかかるかは定かではありません。

2時間の場合もあるでしょうし、2日間の場合もあるで
しょう。

もしかすると2か月かかるかもしれません。

その間トレーナーは決して腐ることなくじっと耐えて黙々
とトレーニングをするのです。

するとある時「あれ?できた」となる瞬間があるのです。

これを学習曲線と言います。

正式にはややこしい式があるのですがそれはここでは省いて
おきます^^;

最初のうちは順調にトレーニングが進歩するのですが
ある時、急にトレーニングが停滞するときがあるのです。

そこで諦めずに頑張って試行錯誤を繰り返していけば
殆んどの場合は突破口が見えてきます。

しかし、稀にそこで諦めてしまうトレーナーもいるのです。
しかしそれでは 優秀なトレーナーとは言えません。

森山もそこで諦めずにケイティーとトレーニングを頑張り
ました。

ケイティーの場合は約2週間かかりました。

色々な試行錯誤を繰り返し行った結果やっとケイティーの
周りを歩くことができるようになったのです。

何が功を奏したのかはわかりません。

ある時、ふっとできるようになったのです。

するとどうでしょう!

少しトレーニングを繰り返すと今度は森山がケイティーの
周りを走っても、わざと気を引くようにボールを転がして
も何をしても動きません。

ケイティーは一度、理解してしまうとその後が素晴らしい
能力を発揮してくれます。

トレーニングをしていて、この子の能力には本当に驚か
されることが度々あります。

もの凄く理解力が高いのです。

これがやはり気質と言うものなのでしょうね!

伊達にスウェーデンから日本に来たわけではないのです。

レトリバーとして、仕事をするために作られたゴールデン
レトリバー、ケイティーは、やはりもの凄い素質を秘めて
いるようです。

後はその能力を余すところなく森山が引き出せるかどうか
にかかっているのでしょうね!

森山の責任重大です^^;