興味のレベルをコントロるする方法

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ドッグトレーナーのお仕事

タイトル

【 興味のレベルをコントロールする方法 】

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本文

通常、生後6か月のラブラドールと言うのは周りにある
全ての物に興味を持ち破壊しつくす動物です。
(言い過ぎ?^^;)

今回のクライアントKさんの愛犬、花ちゃんも例外では
なく、何にでも興味を持ち首を突っ込む癖がありました。

しかし、家の中ではトレーニングの甲斐あって殆んど
破壊活動は無くなってきたのですが一旦お散歩で外に
出ると家の中にはない刺激が沢山あります。

香しい土の香りや他の犬の香り、ラブラドールにとって
新しい刺激は興味の対象物以外の何物でもありません。

更に匂いの刺激に次いで強い、犬の本能である動く物に
対する刺激には時として匂いに対する興味を上回る
事があります。

それは、、、散歩している他の犬達です。

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花ちゃんはKさんの努力もあって約2か月のクリッカー
と玩具を使ったトレーニングで公園では子供たちを気に
せずKさんに注目している事ができるようになりました。

しかし、そこに散歩中の犬が来ると、たちまち今までの
集中力はブチ切れてどこかに飛んで行ってしまいます。

実はKさんの最大の悩みは散歩中に花ちゃんが他の犬を
見るとKさんを引きずって犬のところに行ってしまう
事だったのです。

相手の犬がフレンドリーならいいのですが、仮に相手が
怖がりだったり攻撃的だったりすると大体そこで、ひと
悶着起こります。

そのたびにKさんは相手の飼い主さんに、ひたすら謝り
ながらその場を立ち去る毎日でした。

そのおかげでKさんは花ちゃんとの散歩が楽しい物では
なく、むしろ苦痛になってしまっていました。

その問題を克服するために森山はKさんから花ちゃんの
トレーニングを依頼されたのです。

では、最初から家の中のトレーニングなどやらないで外
でほかの犬に会ったっ時のトレーニングをすればよい
ではないか?と思われるでしょう。

実は事はそんなに単純ではありません。

6か月のラブラドールにとって外で散歩している動く犬
は最大の興味の対象物です。

仮に興味を数値で表すとしたら犬はレベル10です。

そして当時の花ちゃんにとってクリッカートレーニング
で使われるおやつはおそらくレベル6程度だったでしょう

おもちゃに関しても花ちゃんはそれまで殆んど遊んだこと
がなく噛み壊す以外にはあまり興味がありませんでした。

レベルにすれば1~2程度でしょう。

家の中に出しっぱなしにしてあるおもちゃと言うのは犬に
とって殆ど興味の対象外になってしまうのです。

ですから、おもちゃは普段はしまっておいて飼い主と
遊ぶ時だけ出してきて遊ぶようにしないとトレーニング
には使えなくなってしまいます。

花ちゃんのおもちゃやおやつに対する興味の数値がレベル
1~6ではレベル10の犬に対して単純に計算しても
絶対にかないません。

ですから森山はクリッカートレーニングとおもちゃを組み
合わせたトレーニングを2か月間続けることで、おやつや
おもちゃに対する興味のレベルを上げる試みをしていた
のです。

今までクリッカーを使ったトレーニングやおもちゃを
使ったトレーニングはその問題を克服するための序奏曲
だっのです。

花ちゃんにとっておやつはそこそこ興味のある物でした。

森山は最初に花ちゃんの頭の中でおやつとクリッカーを
結び付けました。

そうすることで花ちゃんは、クリッカートレーニングを
大好きになったのです。

そしてその後、花ちゃんにおもちゃで遊ぶ楽しさを教え
ると同時にクリッカーとおもちゃを結びつけるることで
玩具に対する興味のレベルを上げていったのです。

そうすることで、それまでは余り興味のなかった玩具に
対して花ちゃんは非常に興味を持ちようになりました。

玩具も遊び方を工夫すればレベル10の犬にも対抗できる
レベルになってきました。

そこで登場するのがドッグトレーナーの相棒、デモ犬
です。

散歩の途中で会う犬と言うのは性格もどのような動きを
するかも分りません。

ですからある程度ちゃんとコントロールできるデモ犬が
必要になるのです。

当時、森山はコウメと言うメスのゴールデンレトリバー
を飼っていました。

ドッグトレーナーの犬はただのペットではありません。

必要であればいつでも仕事に同行し飼い主さんにお手本
を見せるデモ犬でなければなりません。

そして時には子犬に成犬のマナーを教える先生である事
も要求されます。

ですから森山は自分の愛犬には完璧を要求します。

どんな刺激があっても、どんな誘惑物があっても森山の
指示に従うようにトレーニングをしています。

とはいっても相手は生きものですから完璧と言う事は
ありませんが完璧を目指していつもトレーニングをして
いると言う意味ですよ。

だってトレーナーの犬がトレーナーの指示に従わなければ
飼い主さんからの信用は得られませんよね。

続く。

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プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー校長

ガンドッグレトリーブトライアル協会会長

日本APDT理事

英国APDT公認ドッグトレーナー

米国CPDT公認ドッグトレーナー

森山 敏彦

犬と一生一緒宣言

愛犬を迎えたら一生一緒に暮らす。
それが当たり前の社会であって欲しいですね。

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