事件~後編


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ドッグトレーナーのお仕事


タイトル


【 事件~後編 】

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本文

お盆に北軽井沢の道の駅でパートナーと犬3頭でPキャン
をしていた時のこと。

朝、寒いぐらいの気温で目が覚めましたが、犬たちはまだ
ぐっすり寝ています。

都内だとクーラーをかけて寝ていても熟睡はできないので
しょう。

天然のクーラーの中、犬たちも安心して寝ているようです。

身支度を済ませ、犬たちを起こし排泄をさせに外につれ
出しましたました。

芝生の広場があったのでそこに行こうと思ったのですが
大きな看板が出ていて「犬を入れないでください、マナー
を守りましょう」と書いてあるではありませんか。

犬を芝生に入れることはマナー違反なのか?と不思議に
思いながら芝生以外の場所で排泄を済ませました。

そのあと、パートナーが自分のジャックラッセルを連れて
排泄させに行きました。

パートナーも看板に気が付いたのかやはり芝生以外の場所
で排泄をさせていました。

もちろん誰にも迷惑をかけないような場所です。

その時です、道の駅の従業員と思われる女性が「そこで
おしっこさせないで!」と大きな声で怒鳴ってきました。

芝生に入れないでと書いてあるので芝生以外の場所で排泄
させているのに「そこでおしっこさせないで」と言われて
しまいました。

もちろん、お店の前とか、人の車におしっこ引っ掛けて
いるとかではないのですよ!

施設のフェンス沿いに少し雑草が生えているような場所
です。

良識ある人なら誰でもこのような場所で排泄をさせるで
しょう。

しかしそのような場所で排泄をさせていたら従業員から
怒鳴られてしまいました。

では一体どこで排泄をさせればいいというのでしょうか?

次の瞬間、森山はその従業員に「じゃあ一体どこで排泄
させればいいんですか」と聞き返していました。

「トイレシーツとか持っていないの?」「ふつうはトイレ
シーツとか持ってきてさせるのが常識でしょう」との事。

私たちは普段、お出かけの時にトイレシーツは持ち歩いて
いません。

周りにも、たくさん犬を連れていて排泄させている人も
いましたが誰もトイレシーツでさせている人はいません
でした。

というか今まで道の駅やサービスエリアで排泄させること
はよくありましたが、このように言われたのは初めてです。

森山は知りませんでしたが、外で排泄をさせるときは
トイレシーツでさせるのが常識なのでしょうかね???

いや、北軽井沢では常識なのでしょうか??

以下森山と従業員の会話です。

森山
「そんなもの普段持ち歩いていませんよ」

従業員
「あなた人の家の庭でおしっこさせるの?」

森山
「ここはあなたの庭なの?」

従業員
「そうじゃないけど公共の場所でしょ」

森山
「公共の場所に犬は連れてきちゃいけないの?」

従業員
「連れてきていいけど排泄はシーツにさせるのが
常識でしょう」

森山
「ほかにも排泄させてる人いたけでど誰もトイレシーツ
なんか使っていませんよ」

従業員
「ルールを守ってください」

話が堂々巡りするだけで会話になりませんでした。

森山
「責任者はどこですか」

従業員
「奥の事務所にいるよ」

普段は本当に温厚な森山ですが、この時ばかりは本当に
頭に来ました。

従業員の言いたいことはわかるのです。

しかし、犬連れを目の敵にするような口の利き方に心底
腹が立ったのです。

森山はその従業員と話しても無意味だと感じたので道の駅
の社長室に行き社長を捕まえ延々30分ほど話し合って
きました。

森山は社長に「芝生に入っちゃいけない、ほかの場所で
排泄させてもいけないというのであればちゃんと犬用の
トイレを設置するか、犬の入場禁止と入口に書いておいて
ください」と伝えたのです。

社長曰く「今まで10年以上そんな苦情は一度もなかった」
とのこと。

おそらく社長の耳には入らなかっただけでしょう。

森山は大人げないと思いながら思わず声を荒げてしまい
社長になだめられながらその場を引き上げました。

目的地のキャンプ場に向かう間、少し冷静になった森山は
考えました。

今まであの道の駅ではマナーの悪い飼い主が色々な所で
排泄をさせたり、う○ちを放置していったりと言う事が
沢山あったのでしょう。

あの従業員も頭に来ていたのでしょう。

だからたまたまその従業員の前で愛犬に排泄させていた
パートナーに怒鳴ったのだと思います。

これは、マナーの悪い飼い主と犬を目の敵にする施設の
戦いなのだと感じました。

マナーの悪い飼い主がまだまだ沢山いるから、ちゃんと
マナーを守っている飼い主も同罪に見られます。

施設の方は施設で、どうやって犬連れのお客さんを受け
入れるかのルール作りができていない。

結論は「まだまだ日本の犬事情は成熟していないのだな」
と言う事です。

ですからドッグトレーナーは犬と人間が豊かに共生できる
ように飼い主にマナー啓蒙をする必要もあるのです。

すべての飼い主がマナーを守れるようになれば日本でも
いずれヨーロッパのように犬と電車に乗れたり飛行機に
乗れたり、どこの施設でも入れるようになる日が来る
ことでしょう。

いつの日かそんな日が来ることを信じて森山は日々精進
してまいります。

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プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー校長

ガンドッグレトリーブトライアル協会会長

日本APDT事業企画委員

英国APDT公認ドッグトレーナー

米国CPDT公認ドッグトレーナー

森山 敏彦

犬と一生一緒宣言

愛犬を迎えたら一生一緒に暮らす。
それが当たり前の社会であって欲しいですね。

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