怪物を作り出してしまった

こんにちは。
プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー事務局の佐藤ですU^ェ^U

今朝、通勤途中の電車でニュースのまとめサイトを見ていたところ、とても興味深い記事を見つけました。

その内容はタイトルにもある通り、「怪物を作り出してしまった」と後悔しているブリーダーさんが
海外にいる、という内容のものでした。

その怪物とは、なんとオーストラリアン・ラブラドゥードルとのこと。

ここで誤解がないように気を付けていただきたいのが、決してラブラドゥードルが狂暴であるとか、いうことを聞かない犬だといった意味での「怪物」ではありません。

オーストラリアンラブラドゥードル

怪物の意味

このオーストラリアン・ラブラドゥードルの産みの親であるウォーリー・コンロン氏は、アレルギーを持っている方の盲導犬としてオーストラリアン・ラブラドゥードルを作り出しました。

しかしオーストラリアン・ラブラドゥードルを世に送り出すと、一気に注目され、流行に乗ったブリーダーが増えてしまったそうなのです。

そして、オーストラリアン・ラブラドゥードルの誕生をきっかけに、影響を受けた犬種も出始めました。

私が読んだ記事には、

キャバリア × プードル
シュナウザー × プードル
ジャックラッセル × プードル

などがコンロン氏の影響を受けたと書かれていました。

そして、コンロン氏は“健康な子犬を育てることを念頭に置いていた”そうですが、流行に乗ったブリーダーたちはそうではなかったそう。

30年も後悔している

コンロン氏は記事の中で、「世界中では今でも、金儲けにしか興味がない冷酷なブリーダーらによる『子犬工場』が乱立し、最終的に捨てられて施設で安楽死させられるラブラドゥードルたちが量産され続けています。倫理的なブリーダーもいますが、ごく一握りしかいません」と述べていました。

さらにコンロン氏がラブラドゥードルを作り出したことは世界的にも評価されていますが、コンロン氏は、「それを誇りに思ったことは一度もありません。そればかりか、30年間ずっと後悔しています」と言っているそうです。

おそらくこの出来事をきっかけに、世の中にあったはずの“健全な犬”を世に送り出す、という観点が、いつの間にか『子犬工場』が乱立してしまい、捨てられる犬が増えてしまった。この出来事を引き起す怪物を作ってしまったのかもしれない、とコンロン氏は表現したと佐藤は考えます。

大切な事は正しい知識を持つこと

もちろんこのような社会になった要因はこの出来事の影響だけではないでしょう。
とても大きな社会的貢献をしたオーストラリアン・ラブラドゥードルには何も落ち度はありません。

今日、共有させていただいたこの話に限った話ではなく、犬と接するあらゆる人は必ず正しい知識を持っておくことでこういった出来事を防ぐことが出来ると佐藤は思います。

この記事を読んで改めて犬という動物をしっかりと理解しておく大切さを感じる佐藤でした。

おしまい。