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ドッグトレーナーのお仕事
タイトル
【 ボイシーは危険な犬? 】
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本文
犬同士は遊びを通して色々なことを学んで行きます。
たとえば、遊んでいる最中に相手を強く噛んでしまうと
相手が遊んでくれなくなるので優しく咬むことを覚えます。
これは非常に重要なことで咬む力を抑制する事を覚えないで
成犬になってしまった犬は何か嫌なことが起こった時に
相手に致命的な傷を負わせてしまう事があります。
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それは例えば人間の赤ちゃんが犬の耳を重いっ切り引っ張った
時に起こるかもしれません。
ちなみに闘犬のピットブルが思い切り咬むと、どのぐらいの
圧力がかかるかご存知ですか?
その圧力は約300キロです。
しかもそのすべてが犬歯の先にかかってくるのです。
人間の指などひとたまりもなく砕けてしまいますよね。
ピットブルに限らずレトリバーなどの大型犬でも200キロ
ぐらいの圧力はかかります。
ですから犬は遊びを通して相手に致命的なけがを負わせない
ように優しく咬むことを覚えなければならないのです。
その他には遊びを通して色々なボディーランゲージを覚えて
いきます。
多くのボディーランゲージは生得的に知っているものではなく
遊びを通して学んでいくものなのだそうです。
ですから犬同し、遊ぶことがなかった犬は犬語が分らない犬
になってしまっていると言う事です。
あなたが全く言語が通じない国に旅行に行ったとします。
言葉が全く通じないのですからレストランで食事を頼むこと
すら苦労すると思います。
現地の人が大きな声で怒鳴ってあなたに向かって走ってきたら
あなたならどうしますか?
相手がなぜ怒鳴っているのかわかりません。
あなたは逃げますか?それとも戦います?
もしかしたら食事をしたときにテーブルの下に置き忘れた
忘れ物を届けに来ただけかも知れません。
犬もそれと全く同じ事が起こります。
遊びを通して犬同士の言語を学ぶわけですから遊んだことが
ない子は犬同士のコミュニケーションを取ることが難しく
なってしまうのです。
しかしこれらは全て子犬の時に学ぶ必要があります。
成犬になってから学ぶことができないかと言うと、そうでも
ありませんが子犬の時の柔軟な精神の時に多くを学ぶのです。
その大切な時期を社会化期と言います。
昨日は子犬の時の遊びが大切で成犬になってからの遊びは
よくない行動を学んでしまう可能性があるとお話しました。
では何故、成犬になってからの遊びは害があるのでしょうか?
確かに犬同しがドッグランなどで走り回って遊んでいるのを
見るのは楽しい経験です。
しかし犬がその遊びを楽しいと思ってしまうと飼い主さんと
いることが楽しくなくなってしまう可能性があります。
普通の飼い主は犬のように激しく走り回ることはできません。
犬のような持久力もありません。
犬がスピード感を楽しむには犬同しで遊ぶしかないのです。
そして飼い主といることが楽しくなくなってしまいます。
いつも行っているドッグランが近くなってくるとリードを
引っ張って急いでドッグランに行こうとします。
ドッグランの中に入って他の犬達と遊び始めたら、もう
コントロール不能です。
飼い主の存在など忘れて犬同し楽しく走り回って遊んでいます。
散歩中も犬を見つけると、遊びたくて遊びたくて飼い主の
静止を振り切って犬に近づいてきます。
こんな子、あなたの周りにいませんか?
他の犬と遊ぶことが絶対にダメと言う事ではありませんが
どうしても犬同士の絆が深くなると飼い主さんとの絆は
弱まってしまいます。
そしてコントロールすることが難しくなってしまいます。
ドッグランで犬同し遊んでいても飼い主さんが「○○ちゃん
帰るよ」と声をかけたら嬉しそうに飛んできてくれるようで
あれば問題ないと思いますが!
中々そうはなりません。
それがドッグランならまだいいのですが河川敷でも同じような
光景を目にします。
そうすると大きな事故にもつながりかねませんよね。
ちなみに森山の愛犬ボイシー君は亡くなった同居犬以外は
一切他の犬と遊ぶことはありません。
ボイシーには森山といることが一番楽しい事だと思ってほしい
からです。
他の犬と挨拶もさせません。
近所では嫌な奴と思われているか、ボイシーは危険な犬と
思われているかもしれません^^;
しかし森山はボイシーの命を守らなければならないので
それでいいと思っています。
ですから以前書いたようにオーストアラリアやヨーロッパの
犬達は他の犬達と遊ばせないのかもしれませんね。
だから他の犬に気を取られずに飼い主と楽しく安全に散歩を
楽しむする事ができるのでしょう。
日本では会う犬、会う犬すべてに挨拶させるのがマナーの
ような風習ができてしまいましたね。
挨拶できない犬は悪い犬と言うような目で見られることも
あります。
しかも初めて会う犬でも飼い主の了解を得ないで犬を近づけて
くる人も少なくありません。
相手が怖がりでも攻撃的でもお構いありません。
少なくとも挨拶させるのであれば「挨拶させてもいいですか」
と断ってから挨拶させるエチケットを守りたいものですね!
そうすれば「うちの子怖がりなんで」とか言う事ができます。
そんな心遣いができる飼い主さんが増えるといいですね。
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プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー校長
ガンドッグレトリーブトライアル協会会長
日本APDT事業企画委員
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米国CPDT公認ドッグトレーナー
森山 敏彦
犬と一生一緒宣言
愛犬を迎えたら一生一緒に暮らす。
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