3月4日、日曜日に稲城店スタッフの杉江がOPDESのチームテストを受けに行きました。
チームテストとは、簡単な訓練競技会のような物で、JKCのBH(ベーハー、同伴犬訓練試験)と同じような内容で基本的なトレーニングができているか、
社会化ができているか、を見るテストで、チームテスト1はリード付きで行い、2はリードなしで行います。
プレイボゥの、ドッグトレーナーは実技ではOPDESのチームテスト2に合格することとを義務としています。
そして、知識ではCPDTの合格を義務としています。
http://www.japdt.com/ccpdt/
CPDTとは世界最大のドッグトレーナー組織であるAPDTによって企画、作成されたプロフェッショナルドッグトレーナーの資格です。
ですから、プレイボゥのドッグトレーナーは犬をコントロールする技術と世界基準のトレーニング知識を有していることになります。
森山は技術の部分ではドッグトレーナーは自分の犬をちゃんとコントロールできなければならないという信念を持っています。
最近、自分はドッグトレーナーですと名乗っていても、自分の犬をちゃんとコントロールできない自称トレーナーが多すぎると思います。
自分の犬の吠えをコントロールできない、散歩中リードを引っ張られているトレーナーを見かけることがあります。
特に、罰は絶対に使いませんというドッグトレーニング方法のトレーナーにそのような傾向が強いように思います。
もちろん、極度の神経質な犬を保護したとかだったら話は別ですが、
それでも、ドッグトレーナーだったらそんな神経質な犬でも、どこにでも連れていけるレベルにまでトレーニングをするべきです。
ある意味、トレーナーの犬は実験道具になります。
特にトレーナー初心者のうちは自分の犬がトレーニングの練習台です。
森山が見習い訓練士の時代、一番最初に飼った犬は極度の噛み犬だったため飼い主から捨てられたハスキーでした。
このハスキーはパピーの頃、体罰的なトレーニングを受けて、ハンドシャイ(手で叩かれた記憶から手が近づくと反動的に噛んでしまう)になってしまい手を近づけると噛んでしまう犬だったのです。
何とかして、噛み癖を治そうと系統的脱感作や愛情遮断など色々なトレーニングを試みましたが、最後まで噛み癖は治せませんでした。
パピーの時のトレーニングは一つ間違うと一生その子の性格として残りますので本当に慎重に行う必要があります。
ハスキーの噛み癖は治せませんでしたがそれでも、ノーリードで散歩できるぐらいまではトレーニングできました。
ですからコントロールはできていましたので、他人が触らない限り、他人に攻撃することはありませんでした。
本当にそのハスキーからはドッグトレーナーとして色々なことを学びました。
ちなみに噛み犬をノーリードでお散歩するのはお勧めしません^^;
森山の師匠であるフィリッパは、当時7頭の犬を飼っていました。
(ちなみに今はもっと増えています^^;)
そして散歩は7頭同時にノーリードで散歩していました。
しかも、完ぺきにコントロールしながらです。
森山もすでにトレーナーとして働いていましたが、当時の森山は7頭の犬をノーリードで散歩するなんて考えたこともありませんでした。
その姿は男の森山から見てもかっこよかったですよ!
本当に!
森山はトレーナーという立場からフィリッパに惚れてしまいました。
「この人に付いていこう」と思ったのです。
フィリッパの信条はドッグトレーナーは「自分の犬でデモンストレーションを見せることができる」なのです。
イギリスには有名なドッグトレーナーが沢山いますがイギリスでも自分の犬でデモンストレーションをしながら
ドッグトレーニングや講義ができるドッグトレーナーはそうそういないそうです。
ですからフィリッパはあえて自分の犬を使ってデモンストレーションを見せているのだそうです。
それを聞いた森山は、
「よし、自分も同じように自分の犬でデモンストレーションができるようにするぞ」と心に誓ったのです。
それ以来、森山はいつでも自分の愛犬と一緒に仕事をしています。
それは色々な意味で役に立ちました。
いつでも、どこへでも犬を連れて行くことで犬たちは、じっと待つことを覚えなければなりませんでした。
今はハウスの中でも、車の中でもおとなしく待つことができます。
もちろんヒールウォーク(横について歩く)のデモンストレーションなどもしますので散歩のときは引っ張らずに歩きます。
ガンドッグの教室では100メートル離れた場所で遠隔操作のデモンストレーションができなければなりません。
森山はクライアントの前で自分の犬を使ってデモンストレーションをすると誓ったので必要に駆られてトレーニングをしました。
クライアントに教えているのに自分の犬ができていなかったら恥ずかしいじゃないですか。
だから、真剣にトレーニングしましたね!
ドッグトレーニングって、もちろん理論から入ってもいいのですが、技術は体で覚えるものです。
どんだけ真剣に色々なトレーニング方法を検証し、どんだけ真剣にトレーニングをしたかでドッグトレーナーとしての力量が決まると思います。
ですから プレイボゥのスタッフにも色々な経験を積んでもらうのです。
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ドッグトレーナーを目指す貴方、教科書で勉強
しただけの自称トレーナーには絶対に
ならないでくださいね。