ショータイプ?フィールドタイプ?

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ドッグトレーナーのお仕事

タイトル

ショー系?フィールド系?

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本題

前回はフィールドタイプとショータイプの違いを
お話しました。


同じ犬種でもショータイプは姿かたちを重視した
犬種


フィールドタイプは作業能力を重視した犬種でした。


日本では一部ラブラドールのフィールドタイプが
稀に見受けられますが殆どの犬がショータイプ
の子のようです。


以前も書きましたが、日本では犬種図鑑に出てくる
犬と同じ形、同じカラーじゃないと周りに何の
犬種か分かってもらえないからショータイプの子が
多いのではないかと思います。


本来、犬は独自の仕事をするために作られました。


ゴールデンレトリバー等のレトリバーは
打ち落とした鳥を回収する作業をするために
作られました。


人間と100m離れた所でもちゃんと人間の
指示通りに動き、的確に打ち落とされた鳥を
回収するように作られたのです。


Mダックスは穴の中の獲物に威嚇して穴から
追い出す仕事をするために作られました。


そしてMダックスに追い出された獲物を上から
狙っていたハンターが仕留めます。


このように犬と人間は共同作業をしていたのです。


そして、その能力を十分に引き出すために骨格や
被毛のスタンダードが決められました。


例えば骨格は一日中野原を駆け巡っても疲れない
骨格が求められ、被毛は棘から皮膚を守ったり、
体温を逃がさないための被毛が求められました。


そしてその犬種を後世に残すために、より
スタンダードに近い犬の保存が行われました。


それがドッグシーの始まりです。


しかし、時の流れと共に、ドッグショーは犬の
能力よりも容姿を重視する傾向が
強くなってしまいました。


より美しい姿、被毛がつやつやと輝いている
犬、など


ドッグショーはドッグショーで1つのワールドを
形成し、ハンドラーはドッグショーでチャンピオン
を取ることが目的となっていきました。


その結果、犬の作業能力は二の次になってしまい、
犬に犬本来の作業をさせているハンドラーは
ドッグショーとはかけ離れた作業能力の高い
独自の犬を作り出すようになったのです。


そして犬達は同じ犬種であってもショータイプ
とフィールドタイプの2種類の犬が
出来上がりました。


イギリスでは殆どの犬がショータイプと
フィールドタイプに分かれます。


犬のスタンダードを残すために発達したドッグショー
だったのですが、結果2種類の犬を作ることに
なってしまいました。


森山の愛犬ボイシーはイギリス生まれの純粋な
フィールドタイプです。


ですからショータイプのゴールデンとは
似ても似つかない容姿なのです。


森山は犬は犬本来の仕事をしている姿が一番美しい
と思います。


だってその仕事をするために作られたのですから


だから森山は日本でレトリバーのための
ガンドッグ競技をやっているのです。


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