お腹を壊すボーダーコリー

こんにちは。プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー事務局の矢川です。

5年以上前の話になるのですが、プレイボゥの犬の保育園でホテルをご利用されていた犬で、こんな犬がいました。

どんな犬かといいますと、、。それは、周期的にお腹を壊してしまう犬です。犬種はボーダーコリーでした。

別に何か悪い物を食べてしまったわけではないのですが、おおよそ決まった周期でお腹を壊してしまうのです。
飼い主さんからお話を聞いているとそのお腹を壊す原因が少しずつ見えてきました。その原因とは、、。

飼い主さんはそのボーダーコリーを保護施設から迎えたとのことでしたが、どうやら、そのお腹を壊す原因とは過去に何度も飼い主さんが定期的に代わってしまう事があったようです。

ボーダー

講師の坂井先生の愛犬、ボーダーコリーの西(せい)ちゃん。

保護犬を迎える際、トライアルといってご自宅で保護犬と一緒に過ごせる時間を設ける場合があります。
一緒に保護犬と過ごし、一緒に暮らしていけそうと飼い主さんが判断した場合、晴れて愛犬となります。

ですが、何らかの都合で飼い主さんが一緒に暮らして行くのが難しいと判断した場合、その保護犬は、また保護施設での生活になります。どうやら、このボーダーコリーは周期的に飼い主さんが代わることが原因でお腹を壊していたようなのです。

せっかく新しい飼い主さんの所に迎えられて、そのご自宅に慣れてきたと思ったら、また、保護施設に戻る。その繰り返し、、。そのボーダーコリーからしてみれば「また飼い主が代わるのか、、」と思っていたことでしょう。

もはやトラウマといって良いかもしれません。飼い主が代わる事で周期的にお腹を壊していたと原因を断定できたのは、飼い主が代わらなくなったら、お腹を壊す事がなくなったからです。

その状態になるまで、半年以上かかったらしいのです。未だに不思議なのは、このボーダーコリー食フン以外に問題行動が全くなかったにもかかわらず、飼い主が代わってしまったことです。

ボーダーコリー特有の自転車やバイクを追いかけたりすることもなく、吠え、噛みもなく、人、犬にもフレンドリー。こんな犬が、飼い主に捨てられるなんてと今でも思います。

こんな風に体調不良の原因にはこんな要因もあったりするのです。話せない動物だからこそ、私たちは気にかけてあげなくてはいけませんね