面倒見の良いお母さん

こんにちは。アカデミー事務局の大竹です!
ついこの前、旦那が飲み会で帰りが遅くなる、というので、夜ご飯だけ食べに実家に帰ったのですが、そのとき母は何も言わずに私の好きなメニューを用意しておいてくれました。

いやはや本当に、母親って偉大だな…と感じました(T-T)
結婚したり、家を出たりすると母親の偉大さって身に沁みますよね。

母親の存在は重要

人と同じように、母親の存在は動物にとっても非常に重要な存在です。
特に私たち人間をはじめとする哺乳類における子の発達でもっとも特徴的な点は、発生初期を母親の胎内で過ごし、生まれた後も母子間のつながりが強いことなんですね。

魚などと比較して想像してみていただければ分かりやすいのではないでしょうか!

魚は卵をたくさん産みますが、卵から孵った後、お母さんがかいがいしく面倒を見る、ということは
あまり想像できないかと思います。

しかし、人や犬は産まれる子の数は魚と比べて圧倒的に少ないですが、1人ひとり、一頭一頭に対して手厚い育児を行いますよね。

ラットの研究では

これはラットの研究になるのですが、出生直後から生後1週間までの時期に母性行動の一つでもある子への毛づくろい行動を多く示す母性の高い母親(面倒見の良いお母さん)に育てられた子では、毛づくろい行動が少ない母性の低い母親(面倒見が良くないお母さん)に育てられた子に比べて、新しい環境に対する恐怖反応や不安が低下することが明らかになっています。

さらに、母性行動の高い母親に育てられた雌の子は、成長して自身が母親となったときも毛づくろい行動を多く示すそうですよ!

犬でも

子犬だけで成長するのは難しい!

犬でももちろん、母犬から子犬への毛づくろい行動は存在します。
この行動がみられ始めるのは『新生子期』という出生後~2週間程度の時期からなのですが、この時期における犬の母性行動の詳細な研究を今のところ私は発見できていません。

しかし、この『新生子期』はまだ母親の存在がないと生きていけない時期ですし、犬とげっ歯類では同じような研究で同じような結果が得られていたりすることもありますので、犬にとっても母犬からの毛づくろい行動は行動発達においてとても重要であると私は考えています。

犬の成長には母性行動が大事

実はこの『新生子期』、実はプレイボゥのブログでよく登場する『社会化期』のひとつ前の段階でもあるんですね!

「社会化期に行う社会化」がとても大事!と、日頃から皆さまにはお伝えしていますが、その前段階の母親からの母性行動も犬の発達には非常に重要なんですよ。

人も犬も、母親から受ける恩恵というのは計り知れないですね!