ドッグトレーナースクール アカデミーの存在意義

先日は、何故森山がアカデミーを立ち上げたかの理由を記事にしました。
今日はアカデミーについてもう少し詳しく書いてみたいと思います。

アカデミーを立ち上げた当初の森山の想いは、
子犬の社会化を正しく飼い主さんに伝えるドッグトレーナーの数があまりにも足りない!

これでは子犬の社会化と言う概念が日本に浸透しないではないか!

当時、犬のしつけと言えば警察犬の訓練所を想像される方が多かったと思います。
しかし当時の警察犬訓練所は子犬のトレーニングは行っていませんでした。

子犬の体がしっかり出来上がる生後6か月までは訓練はしなかったのです。

実はそれでは遅すぎます。

子犬の社会化期は生後3か月で終了してしまいます。
少なくても生後6か月までに、沢山の人や他の犬に馴れさせたり色々な環境に馴れさせたりしなければならないのです。

ですから日本にはパピーナーサリーのような施設が必要だったのです。

そして、子犬の社会化不足からくる無駄吠え、攻撃行動などで、
2000年当時、飼育放棄され保健所で殺処分される犬達が年間25万頭と言う途方もない数字でした。

25万頭を365日で割ってみてください!

毎日684頭もの犬たちが人間の手によって殺処分されていたのです。
この途方もない数字は、どう考えても先進国ではありえない数字です。
当時日本では犬や猫の命を簡単に処分することが当たり前だったのです。
最近では、ボランティア団体さんの活躍もあって、かなり数字も減ってきたのは喜ばしいことだと思います。

森山は、独立した当時は出張ドッグトレーナーをしていました。

その時に沢山の犬達と接する中で、問題行動のほとんどは社会化不足から来ているという事を痛感していたのです。
ですから子犬の社会化と言う概念を日本に広めることによって殺処分される犬達を減らすことができると考えたのです。

そして、飼い主さんに正しく子犬の社会化を伝えることができるドッグトレーナーが増えれば、
フレンドリーでハッピーな犬達と飼い主さんが増え、捨てられて殺処分される犬達も減らす事ができるのではないか!と考えたのです。

子犬を社会化することによってフレンドリーで誰にでも愛される犬を育て、
一度犬を飼い始めたらその子の命が燃え尽きるまで絶対に捨てない飼い主さんの心を育てる事ができるドッグトレーナーを養成しよう!

との考えからドッグトレーナ―を養成するアカデミーを立ち上げるに至りました。

しかし、難問は沢山あったのです。

続く。