ショート小説【柴犬空の冒険3】

貴方の想いで日本の犬達の殺処分を0に
近づけましょう

プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー校長
森山 敏彦

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ドッグトレーナーのお仕事

タイトル

ショート小説【柴犬「そら」の冒険3】

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本文

僕の名前は、そら

柴イヌの男の子。

僕は7ヶ月になった。

犬はね、
7ヶ月ぐらいになるとホルモンバランスが
変わってきて、肉体的にも精神的にも大人に
なるんだよ。

ほら、人間も大人になると髭が生えてきたり
するでしょ。

犬は大人になると子供の頃と行動が大きく
変わるんだよ。

僕は子犬の頃、他の犬と遊んだり、人に撫ぜて
貰ったりする経験がなかったんだ。

子犬のときにそういう経験が不足していると
大人になってから自分を守るために吠えたり
攻撃したりするようになっちゃうんだよ。

例えばね今日のお散歩のときのように・・・

 ~~~~~~~~~

僕はお散歩に行きたくなった。

犬は、習慣の動物だから、決まった時間になると
決まった行動をしたくなるんだ。

食事の時間も、お散歩の時間もいつも同じ時間に
行なっているとその時間を体が覚えるんだ。

だからその時間が近くなってくるとそわそわ
してくる。

もうすぐ夕方のお散歩の時間。

僕は嬉しくてはしゃぎまわっちゃう。

体が勝手に反応しちゃうんだよ。

そうするとね、お母さんは僕が散歩に行きたい
ことが分かってお散歩に行ってくれるんだ

優しいねお母さんって!

やった!お母さんがリードを持ったぞ!

僕の行動は更にエスカレートして、玄関の前で
飛び跳ねる。

お母さんは僕にリードが付けられなくて苦労してる
けど僕は早く散歩に行きたいんだ。

やっとお母さんがドアを開けてくれたから僕は
急いで外に飛び出した。

僕は地面の匂いや電信柱の匂いを嗅ぐのが大好き
なんだ。

でも匂いを嗅ぐにはお母さんを僕が引っ張らないと
付いて来てくれないから仕方なく僕はお母さんを
引っ張るんだよ。

おっと!前からおっきなゴールデンレトリバー
が来た。

僕は子犬の頃、他の犬たちと遊ぶ機会無かったから
他の犬が怖いんだ。

逃げなきゃ!

でもお母さんは僕をゴールデンレトリバーと
挨拶させたいみたい・・・

お母さんは僕が他の犬のことを嫌いなの知ってる
のに、わざと僕を他の犬に挨拶させたがるんだ。

プードルみたいに小さな子だったらまだ、我慢
できるんだけどおっきい犬は怖い。

今度はお母さんが僕を引っ張っていく。

さすがに人間の力にはかなわない。

嫌だよ、お母さん。

僕は、あいつが怖いんだよ!

でもどんどんお母さんは近づいて行く。

ゴールデンレトリバーはノー天気な奴らしく
僕がそれ以上近づくなって、耳と尻尾で
ボディーランゲージを出しているのに
全然気が付かない。

僕は怖くて、その場に凍り付いてしまった。

ゴールデンレトリバーは凍り付いている僕の
お尻の匂いを嗅ぎ始めた。

最悪だ・・・

僕の恐怖心はピークにに達してしまった。

次の瞬間、僕は自分でも気づかないうちに
ゴールデンレトリバーの鼻先に向かって
牙を向けていた。

慌ててお母さんは僕とゴールデンレトリバーを
引き離したんだけど僕は恐怖心からパニックに
なっていて興奮が収まらない。

ふと気が付くとゴールデンレトリバーの鼻先からは
血が滴り落ちていた・・・

お母さんは相手の飼い主さんに謝りながら逃げる
ように僕を引っ張っていく。

く、苦しいよお母さん!

いつもは優しいお母さんなのにお母さんは僕の
ことを平手で叩く。

痛いよ、止めてよお母さん。

だから僕はさっき、耳と尻尾で、あいつが怖いって
言ったじゃないか。

何故、気が付いてくれないの?

僕が勇気を振り絞ってあいつを追い払ったのに
何故、僕を叩くの?

僕が犬は嫌いだって言ってるのに無理やり近づけるし、

人間の気持ちってさっぱり分からないや。

でも僕は今度大きな犬が近づいてきたら、牙を
見せて吠えることにした。

そうすれば、
いくらノー天気なゴールデンレトリバーでも
気が付くでしょ。

お散歩は好きだけど犬に会うのは嫌だな。

ストレスを感じちゃうよ!

お家に帰ろうよお母さん。

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