ドッグトレーナーのお仕事
古典的条件づけ
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昨日の記事に引き続き、古典的条件づけについて
古典的条件づけは恐怖症などの感情による問題を解決するのに使われます。
ですから犬の場合も恐怖症などを克服するときに使われます。
例えば、犬を怖がる犬Aがいたとします。
隣の部屋に大人しい犬Bをスタンバイさせておきます。
助手がその犬を連れて部屋の中に入ってくると部屋の中にいる犬恐怖症の犬Aは犬Bを見て怖がります。
これを情動反応といいます。
怖がっている犬Aに飛び切り美味しいご褒美をあげると
犬Aは「怖いけどご褒美がもらえたから嬉しい」となります。
犬Bは隣の部屋に戻っていきます。
少しして、また犬Bが部屋に入ってきます。
犬Aはまた「怖いけどご褒美がもらえたから嬉しい」
を経験します。
犬Bは隣の部屋へ戻っていきます。
更に何回も同じ事を繰り返すのですが、そうすると犬恐怖症の犬Aは部屋に犬Bが入ってくると
「あ、犬Bが入ってきたからご褒美がもらえる」と考えるようになります。
するとここで不思議なことが起こります。
なんと、犬Bを怖がっていた犬Aは犬Bが条件性刺激
となり犬Bを見ると喜ぶようになるのです。
ようするに、犬Aは最初いぬBを見ると怖がっていたのに
経験が進むと犬Bが来ることを喜ぶようになるのです。
感情が変わっていますよね!
恐怖心と言う感情と嬉しいと言う拮抗する感情は両立しませんよね
これを古典的拮抗条件づけといいます。