イヌとニンゲン
こんにちは。
プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー事務局 兼 講師の佐藤です!
突然ですが、犬のトレーニングは人と似ている部分があります。
しかし根本から見て、イヌという動物はニンゲンと異なります。
ニンゲンはニンゲン社会で生活するためのルールを親から教わります。
ではニンゲン社会で暮らしていくイヌは生まれながらにして、ニンゲン社会のルールを理解出来ているのでしょうか?
答えは否、です。
皆さんはイヌにニンゲン社会のルールをどんな方法で教えていますか?
人間社会のルールを理解できている前提で、イヌという動物に接してしまっていませんか?

犬はどんな生き物?
ここで例え話をさせてもらいますね。
皆さんニンゲンが火星に行ったとします。
火星にはニンゲンより遥かに大きい火星人が住んでいます。
そして突然、ニンゲンは火星人に捕らえられ、皆さんは家と思われる場所に連れられてきました。
家の中を自由に歩き回ることはできます。
ご飯や水は時間になると1日2回もらえます。
しかしトイレがありません。
いくら探し回ってもトイレが見つからず、我慢の限界を迎えて仕方なく部屋の隅で用を足します。
すると火星人が大きく低い声を荒げながら、何かヒステリーに叫び始めます。
どうやら声のトーンや表情から怒っているようです。
でも言葉が分からないので何と言っているのか分かりません。
どこがトイレなのかも分かりません。
こんな毎日を過ごすことになった場合、皆さんニンゲンはどう感じるでしょうか?
「どこがトイレなのか教えてよ!!!!」
そう叫びたくなりませんか?
そんな叫びもむなしく、しばらくして火星人はロープらしき物をどこからか持ってきて、ニンゲンの首にかけました。
そして引っ張るようにして、家の外に連れ出したのです。
皆さんニンゲンにとって火星は、まだ来たばかりで、未知の世界です。
出来れば外に出たくありません。
「行きたくない!」と足を踏ん張ってみても、火星人は何も気にせず、外に出ていくのです。
どうなる、ニンゲン。
続く。