ニンゲンと火星人
こんにちは。
プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー事務局 兼 講師の佐藤です^^。
前回の続きです。
嫌がる皆さんニンゲンを引きずるように、火星人はニンゲンを外に連れ出します。
見慣れない火星人がたくさん歩いていて、皆さんは恐怖を感じます。
すると、橋が見えてきました。
下は地球とは違い、水が流れているのではなく、溶岩が流れています。
橋も少し隙間が空いていて、火星人は落ちませんが、ニンゲンの足は落ちてしまいそうです。
渡るのが怖くて身体が、ガタガタと震えます。
無理やり引っ張られますが、皆さんニンゲンは必死に踏ん張ります。
しかし抵抗むなしく、足の裏を引きずられるようにして、火星人はニンゲンを引っ張っていくのでした。
さて、実はこの物語、地球上で置き換えると“火星人=人間、ニンゲン=犬”として考えることが出来ます。
火星人の家で、トイレが分からず用を足してしまった時、火星人は怒りの形相で、何かを叫んでいました。
意味も分からず叱られているような雰囲気は分かるものの、正しいトイレの位置も教えてもらえません。
皆さんニンゲンはどうしますか?
叱られないように隠れてしよう、と考えたりするのではないでしょうか?
犬がトイレを失敗したからといって
「なんでここでするの!!!!イケナイ!!!トイレはこっちでしょ!」
と犬に話しかけても、犬は理解することが出来ません。
なので犬のトレーニングでは、正しい行動をした時に褒める、ということが必要になるのです。
この“褒める”も、言葉で「お利口さんだね~。」と褒めても犬は意味を理解することが出来ません。
ということで犬のトレーニングやしつけではオヤツやオモチャで遊ぶなどの報酬を使って褒めていくのです。
火星人に捕らわれたニンゲンがたまたま正しいトイレの場所で、用を足すことが出来たら、火星人が火星人語を話すよりも
ニコニコしながら食べ物や水をくれたら、正しい位置だということが分かりやすいですよね。
火星人に連れられ、橋を渡るときもガタガタ震えているのに連れていかれるのはとっても怖いですよね。
犬においても似たようなシュチュエーションあると思います。
そんな時、無理やり連れていかれることは、犬にとってどう感じるのでしょうか?
人間と犬は近い存在ではありますが、動物という観点から見ていくと異なる存在です。
犬は生まれながらにして、人間社会のルールを知っていたり、噛まない動物ではないのです。
人間が根気よくわかりやすい方法で、犬に教えることで初めて学習をしていくのです。
犬の良さを引き出せるのは飼い主次第です。
よく飼い主さまが、「うちの子はおバカさんだから。。。」と残念そうにおっしゃいます。
でもそんなことないのです。
大事なのは人間がいかに分かりやすく、犬に適切な行動を教えてあげられるか、なのです。
ニンゲンが火星人に飼われている話、いかがでしたか?
犬に接する際にはぜひこのお話を思い出してみてくださいね。