運命って信じますか?3 ドッグトレーナーの学び

今日からプライベートで名古屋へ行きます。
久々に新幹線に乗ります。
車で行こうかと思いましたが、新幹線の中の2時間貴重です。
有効に使いたいと思います。

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ドッグトレーナーへの転身
運命って信じますか?3
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30歳から訓練所での見習い生活、
朝から50頭ほどいる犬達の犬舎掃除、排泄、餌やりなどの雑務のの合間に森山は訓練を覚えていきました。

そして5年が過ぎ、森山は独立しました。

その頃、日本では今までの厳しい方法から徐々に欧米の科学的な方法が紹介され始めていました。
森山は、欧米のトレーニングの方法に興味を持ち、数少ない欧米のトレーニング方法の本をむさぼるように読み、勉強しました。

ちなみにその頃は一冊1万円程の専門書を結構買いましたよ。

森山は、この頃、今の師匠であるフィリッパ・ウイリアムズに出会ったのです。

神奈川にある訓練所で、イギリス人のトレーナーがセミナーを行うと噂を聞き、
本物のイギリス人のトレーナーに教わる機会はめったにありませんので早速申し込みました

その講師がフィリッパだったのです。

フィリッパと森山

 

フィリッパから教わった欧米のトレーニング方法は、学習理論を利用した、科学的なトレーニング方法でした。
彼女のトレーニングを受けたときに森山は、目からうろこが、ぼろぼろと100枚ほど落ちたのを覚えています。

 

それまで、森山は、
訓練所で教わった、できなければ罰を与えてやらせる訓練方法しか知りませんでした。
しかし、フィリッパのトレーニング方法はおやつや玩具を使って犬のやる気を引き出すモチベーショントレーニングだったのです。

この方法は、洗練され、体系化され、説得力があり、さらに科学的な根拠に裏付けされた方法でした。
森山はこの方法を学ぶために毎年フィリッパの住むイギリスへ勉強に行くことにしたのです。
毎年、2週間ほどフィリッパのもとを訪れ勉強したのです。

森山は既に独立していましたので2週間のお休みは、わりと自由に取れました。
一度の渡英費はお小遣いを含めて40万円ぐらいですかね!

多くの方が、海外で勉強するのに1年も2年も滞在して学ばなければならないと思っている方が多いようです。
しかし、森山は日本で仕事をしながら、毎年、2週間の休みを取ってイギリスで学んだのです。

 

しかも森山は英語がしゃべれません。
うっそ~と思われでしょう!

嘘ではありません。
断言します。
森山は英語がしゃべれません。
(偉そうに言うことではないですね

 

ではどうやって学んだのでしょう?

答えは
「英語が話せる人を一緒に連れて行ったのです」
それを12年間ほぼ毎年続けているのです。

考え方を変えれば不可能と思えることも可能になってきます。

もし貴方が、仕事を辞めることができなくても、英語がしゃべれなくても、
イギリスでドッグトレーニングを学ぶことは可能なのです

森山のような方法を使えば!

 

話を戻します。
フィリッパから教わったものは、クリッカートレーニングやアジリティーなどの方法を中心に学びました。
しかし、森山が一番楽しみにしていたのはガンドッグのトレーニングでした。
(ガンドッグとは鳥獣の猟を手伝う犬の総称)

イギリスでガンドッグというとレトリバーが打ち落とした鳥を回収する競技をさすことが多いのです。

森山は当時、ゴールデンレトリバーのコウメを飼っていましたので、
イギリスで学んだトレーニングを帰国後、早々愛犬コウメに教えました。

2年もするとコウメもなんとなくガンドッグらしくなったではないですか!

しかし日本でこの競技をやっている人は1人もいませんでした。

森山は、自分だけでこの競技を練習していてもつまらないので、
生徒さんで、レトリバーを飼っている飼い主さんを中心に教えていきました。

そして、ホームページでも、ガンドッグトレーニングを紹介すると
沢山のレトリバーの飼い主さんから興味を持っていただきました。

どんどん仲間が増え、ついには協会を立ち上げ、年に数回競技会を行うまでになったのです。


続く