犬のしつけは飼い主次第

ドッグトレーナーのお仕事
犬のしつけは飼い主次第
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突然ですが家庭犬ドッグトレーナーのお仕事って何をする仕事か貴方は知っていますか?

「いきなり何を言い出すんだ」と思わないください。
これが意外と知られていないんです。

殆どの方は、家庭犬ドッグトレーナーの仕事は「犬をトレーニングして、良い子にする」ことだと思っていらっしゃいます。
しかし本当は違うのです。

昔のイメージでは犬の訓練は訓練士の仕事でした。
訓練所に数ヶ月、犬を預けると良い子になって帰ってくると言った神話が成り立っていたんですね。

しかし事実は「帰ってきたときはお利巧だったけどすぐに言うこと聞かなくなった」と言うのが事実なのです。

何故、そのようなことが起こるのでしょうか?

訓練所の訓練方法は結構厳しい方法を使う所が多いです。
あえて言いますが、別に厳しい訓練が悪いと言っているわけではありませんよ。

ちなみに森山も、その昔は厳しい訓練方法を使っていましたのでその良さも悪さもよく知っています!
(今は基本的には、おやつと玩具を使って犬が自ら指示を聞きたくなるトレーニング方法を使っています)

ですから、犬は叱られたくないので訓練所ではお行儀よく行動します。

数ヶ月の訓練期間が終わって犬が帰宅すると
最初は訓練所にいた頃の記憶が残っていますからちゃんとお利巧さんに行動するのですが、
次第に「あれ、家に帰ってきたら悪いことしても叱られないや」とすぐに学習し、殆どの場合が元に戻るのです

全ての場合がそうではありませんが殆どの場合が元の木阿弥と言う結果になってしまいます。

数ヶ月、愛犬と離れて暮らし、高いお金を払って良い子にしようと思ったのに!
結果は散々たるものです。

何のために高いお金出して、寂しい思いをしたんだ~
天に叫びたくなります。

が、ご安心ください。

最近の家庭犬トレーニングはドッグトレーナーが、飼い主さんにしトレーニングの方法をお伝えし、
飼い主様自身にトレーニングを行ってもらう方法が主流になっています。

飼い主さんがトレーニングを行うことによって、飼い主がリーダーシップを取れます。

また、飼い主さん本人がトレーニングの方法を学べますので、犬がまた悪い行動をしそうになった時にも対処できるようになります。

 

しかし、ドッグトレーナーに、求められる資質は今までと全く変わってしまいました。

 

今までは、犬のトレーニングの方法を知っていれば結果が出せたのですが、
今は飼い主さんにトレーニングをやってもらわなければなりません。

飼い主さんがトレーニングをやってくれなければ犬の行動は全く変わりません。

ですからドッグトレーナーに求められる技術は犬の行動を変える技術はもちろんですが、
飼い主さんにトレーニングをやってもらう技術が必要になってくるのです。

これが意外と難しいんです。
実際に教えてみると分かるのですが、飼い主さんによる日々のトレーニングが犬の行動を変えるのです

ですが飼い主さんってやってくれないんですよ!

森山はよく分かります。
何故かって?

森山は英語の教室に通っているからです。

毎週、宿題が出ますのでちゃんと宿題をやったり、予習をしたりすれば今頃英語ぺらぺらになっていると思いますが、
これがさっぱりやらないんですね!

英語はしゃべれるようになりたいんですが、必要に駆られてないんです。
英語がしゃべれなくても、日本にいる限り日常生活に支障はありません。

支障があるのは「イギリスに行った時だけ」です。
ですから毎回、イギリスから帰国すると、「今年こそは絶対に英語をマスターするぞ~」と気合いが入ります。

そして教室に通い始めたのですが、我ながら恥ずかしいのですが、すぐに「めんどくせー」となってしまうのです。
普段、勉強しなくても教室に行ったときに、ちょっとアホになった気分になるだけで済んでしまいます。(おいおい^^;)
ですから森山は、飼い主さんの気持ちがよ~~~く分かるのです。

 

犬のトレーニングも飼い主さんが必要に駆られていなかったらやってくれないことも多いのです。


さて次回は、そんなやる気の無い飼い主さんを、
いかにしてやる気のある飼い主さんに変身させ、お利巧な犬にするか!と言うことについて!