犬の社会化と保育園

こんにちは。
プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー
事務局の佐藤ですU^エ^U

 

前回は、プレイボゥ創立者の森山名誉校長が
イギリスのフィリッパ先生からトレーニング研修を
受けるようになるまでをお伝えさせていただきました。

 

 

前回のブログはこちらから!

 

 

本日は、その続きをお話です。

 

こうして、森山先生はイギリスで学んだことを
日本に戻って実際にトレーニングに活かす、
ということを続け、10年ほど出張トレーナーとして
活動してきたのです。

 

 

すると気付くと、忙しいときは月に
70万円位稼ぐ売れっ子のドッグトレーナーとして
活躍されるようになっていました。

 

顧客数が増え忙しくなると、
森山先生1人だけでは仕事がまわらなくなり、
スタッフを2人かかえるようになっていきました。

 

 

しかし、仕事柄、顧客数が多い時もあれば
少ない時もあり、収入には波があるので、
もっと安定したビジネスにできないかと
考えだしたのです。

 

 

そして森山先生は、
仕事のシステムを変えることを決断しました。

 

 

出張トレーナーとして顧客をまわるのでは効率が
どうしても良くないので、

 

 

イギリスで見た犬のディケア施設を参考に、
社会化やしつけを行う「犬の保育園」という
お店を開業することにしたのです。

 

 

この「社会化」とは、犬が人間社会で
生きて行く中で経験するであろう物事に慣れ、
良い印象を持ってストレスなく
暮らしていけるようにすることです。

 

 

犬の社会化の様子

犬の社会化のイメージ写真

 

 

子犬には「社会化期」という時期があり、
その時期に適切な社会化をしないと
将来的に飼い主さんを困らせてしまう行動が
多い犬になる可能性が高くなります。

 

 

社会化期は生後約3~12週齢と、
とても短い期間しかありません。

 

 

子犬の脳は生後3か月で成犬とほぼ同じ
働きをするようになります。

 

 

逆に言うと生後3か月までは脳が未発達な
状態だということなのです。

 

 

この時期の子犬の特徴は、
恐怖心があまりなく、好奇心が旺盛になります。

 

 

生後3か月を過ぎる頃から、
好奇心がだんだん弱くなっていき、
逆に恐怖心や警戒心が強くなってきます。

 

 

そしていろいろなものに馴れづらくなっていきます。

 

 

これは自然の世界では至って当たり前のことで、
活動範囲を広げる4~5か月のころに自分の群れ
以外の動物に「ライオンさん遊びましょ」
って近づいて行ったら食べらてしまいますよね。

 

 

ですから子犬は4~5か月を過ぎるころには
知らない動物や環境を怖がるようになるのです。

 

 

野生の動物も、人間が触ろうとしても絶対逃げてしまいます。

 

 

逆に犬は生後3か月頃までに馴れ親しんだものに対しては
一生涯、親近感を持ちます。

 

 

ですから子犬を飼い始めた方は、とにかく急いで
子犬の社会化を始めなければなりません。

 

 

たとえば

 

沢山の人、それも男性、女性、
大人、子供、高齢者や赤ちゃん、制服を着た人、
ひげを生やした人、帽子をかぶった人・・・

 

 

数え上げていったらきりがありません。

 

 

人以外には、他の犬、それも、大きな犬、
小さな犬、優しいん犬、やんちゃな犬

 

 

などなど。

 

 

さらには、環境や音も社会化が必要です。

 

 

車の音や工事現場の音に馴らすことはもちろん、
夏に向けて雷や花火の音に馴らしておかないと
大変になことになってしまいます。

 

 

要するに子犬が成長するに当たり経験するで
あろう事柄のすべてに馴らしておく必要があるのです。

 

 

「そんなこと時間なくてできないよ」
と思われる方もいることでしょう。

 

 

だからこそ、そんなときのサポートとして、
犬の保育園という存在があるのです。

 

 

プレイボゥの犬の保育園は関東と関西に
計4店舗ありますが、生後2か月ごろから
通っている子たちは本当にフレンドリーで、よい子ばかりです。

 

 

よっぽどのことがない限り、将来的にも
生活をしていく上での問題は出づらくなるのです。

 

 

犬の保育園では沢山の犬たちと、遊びを通して仲良くなります。

 

 

子犬を小学校や駅、ホームセンターなど色々な
場所へ連れて行って環境に馴らします。

 

 

環境音のCDを小さな音で聞かせて雷や花火の
音などにに馴らします。

 

 

ですから、どんな犬とも仲良くなれて、
どんな人にもフレンドリーに接することが
できるようになるのです。

 

 

つまり犬の保育園でのお仕事は、
子犬の将来を決めてしまうくらい責任重大なものであるといえます。

 

 

プレイボゥは将来、犬の保育園を
日本中に広めたいと思っています。

 

 

それは、犬の保育園で子犬が社会化されて
フレンドリーになり、問題行動が起きづらくなることで、
飼育放棄をなくすことにつなげられると考えるからです。

 

 

そしてそのような施設がたくさんあれば
沢山の飼い主さんたちが利用してくださり、

 

 

ドッグトレーナーと飼い主さんとの接点ができますので、
正しい飼育方法の啓蒙活動をすることができます。

 

 

そして最終的にはペットの殺処分を0に
することができるようになるはずです。

 

 

これこそが、プレイボゥが目指していることなのです。