犬の分離不安症
こんにちは。プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー神野です。

我が家の愛犬、トイプードル。
早くも今年で9歳になります。
9年も生きていますと、飼い主である私と共にライフサイクルを一緒に辿り、一人暮らしから、家族が増え、引っ越し等環境の変化が9年間で2度ありました。
元々、私と犬との1対1の生活の時には、日中お留守番があたりまえだったので、飼い主の生活リズムを熟知した愛犬は私が仕事に行く準備をし始めると、散歩から帰宅し、心地よい疲れと、適度にお腹を満たした状態で、うつらうつらとハウス(クレート)で、お留守番の心構えをし始める…という、非常に理想的なお留守番前の状態だったと思います。
しかし、家庭の事情で犬にとっては初めての引っ越しを体験し、環境の変化が訪れます。
その変化により、今までに無かった愛犬の一面が垣間見られることになります。
【分離不安症】です。
環境の変化と分離不安症
我が家の愛犬は、引っ越し後、留守番時に遠吠えをする様になりました。
強いストレスを感じています。
今までは私と1頭での生活が当たり前だったため、お留守番は日常的でしたが、新居の同居人はフリーランスという職業柄、仕事が日により、家の時や外出もあるので家族の行動が先読みできない愛犬にとって、不安要素となり、家族の行動を常に見張る行動をとる様になりました。
もともと犬という動物は、群れで生活をしていた動物なので、孤独には非常に弱く、不安になりやすい傾向を持ち合わせてます。
同居人も初めて犬との共同生活だったため、どこか構えていたのでしょう。
犬と適切な付き合い方が分からず、愛情過多な状態で接していたこともひとつの原因なのかもしれません。
家族から愛情に満たされてる状態から、孤独になるギャップに、家族の喪失感と感じさせてしまったことは、私がどこかで「この子は大丈夫」と勝手に思い込んでた、誤算でした。
飼い主として、適切な環境変化のサポートをするべきでしたね…。反省。
うちの愛犬は遠吠えでしたが、ご参考までに分離不安の症状として下記の症状が見られます。
・吠える(遠吠え)
・不適切な場所での排泄
・破壊行動
・手を噛んだりするストレス行動
ほんの一例です。
離れてても必ず家族が帰宅するという、安心感をもって愛犬には留守番をしてもらいたいものです。
参考までに我が家で実践している分離不安回避法として、以下を実践してるのでご紹介します。
(1)構わずにサラッと出かけて、帰っても落ち着くまで構わない。
やはり、「行ってくるね。良い子にしててね。」「ただいま!お留守番頑張ったね!」と、感情を奮いたたせる接し方は、犬の情緒が乱れる気がします。
(2)留守番中は普段与えないスペシャルなおやつを与える。
我が家は犬用高級チーズを細かく切ってお留守番中に宝探しをさせています。
チーズを探す余裕があるかどうかでストレス度合いも知ることが出来ます。
留守番中にしか出来ない楽しみを提供することで、犬も前向きにお留守番に取り組めるのではと考えます。
(3)普段、家でも別々に過ごす時間を作る。
甘えん坊には、一人で過ごす時間も大切。
自立心が養われます。一人で落ち着いていられる犬でしたら、5分間のお留守番、10分間のお留守番と、スモールステップのお留守番で練習を積み重ねていきましょう。
挙げればキリがありませんが、書き出していると、人間の子供にも分離不安症がある様に、心理状況は人と類似するところが犬にも多々ありますね。
犬にも人にも大切なことは、自立心。
愛犬との距離を適度に保った関係を築くことが、犬を不安にさせない方法と言えます
同じ、分離不安症でお悩みを抱えている方、一緒に頑張りましょうね!
何歳になっても、生涯ずっとお勉強です!
