犬の1歳は、人間の30歳
こんにちは。プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー事務局の大竹です。
今日はタイトルにもある犬の年齢について、そして子犬の時期が如何に重要な時期であるか、という部分のお話をしたいと思います。
犬の年齢を人に当てはめると…という話題はよく挙がりますし、色々な見解があるようですが、つい先日私が見かけた記事では、米カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが犬の年齢の新しい計算式を開発し、その計算式によると犬の1歳は人間の30歳に相当する、という結果が出ているようです。
※研究はラブラドールレトリバーのみで行われており、成長のスピードは犬種によって異なりますので、全ての犬に当てはまるものかどうかはまだ分かりません。
犬の1年が、私達人間の30年に相当するなんて、衝撃ですよね。
それを踏まえれば、子犬の時期の社会化やトレーニングが如何に重要であるか、容易に想像できると思います。
昨日のブログで、世界的に有名なドッグトレーナー、イアン・ダンバー氏は子犬のためのしつけ教室を初めて開設した人物である、とお話させていただきました。
それまでは成犬のトレーニングがメインだった中で、子犬の社会化や子犬のうちからトレーニングをすることの重要性がイアン・ダンバー氏によって広まりました。
そもそも「社会化」とは何ぞや?というところですが…
「社会化」とは、子犬を色々な人・物・環境などに慣れ親しませてあげることを指します。
そして、この社会化に適した生後約1~3か月の期間を“社会化期”といいます。
色々な人や、物や、環境に良いイメージをつけてあげることで、物事に柔軟に対応できるように心の器を広げてあげる、といったイメージですね!
以前よりはこの「社会化」、飼い主さんの間でも浸透しつつあるようですが、社会化=とにかく慣れさせる、ということだけ先行してしまい、逆に犬にストレスをかけてしまうケースが増えているようです。
社会化期に色々な人・物・環境に慣れ親しませることが大事ですが、この慣れさせ方にもポイントがあります。
それは、「犬に選択権を持たせてあげる」という点です。
例えば、クレートに慣れる練習をするとき、中には怖がって頭までしかクレートに入れない犬もいます。
そんなときは「慣れさせなきゃ!」といって無理やりクレートに押し込むようなことはせず、「今日は頭まで入れたね!でもこれ以上は怖いんだね。じゃあ今日はここまでにしようね。」と、犬の気持ちを尊重してあげるのです。
このように、犬に選択権を持たせながら社会化を進めることで、慣れさせる対象に良いイメージを持たせることが出来るだけでなく、犬と飼い主の間により良い関係性が生まれます。
しかし、飼い主さんが良質な社会化を、継続的に行うのは難しいのも現状です。
専門的な知識も必要ですし、お仕事をされていれば毎日社会化に時間を費やす時間を確保するのも負担かもしれません。
でも、冒頭でお話したように犬の1歳は人の30歳に相当します。
子犬の1日はとっても貴重です。
最初の1年をどう過ごすかで、その後過ごすであろう十数年の犬との生活ががらっと変わります。
なので私たちは、子犬を迎えたら保育園に入れて欲しい、と飼い主さんにお願いをするのです。
専門的な知識を持ったドッグトレーナーが、犬の様子を見ながらその犬のペースで無理なく社会化やトレーニングを進め、プレイボゥではトレーニング方法も飼い主さんにレクチャーします。
保育園に入れれば、お仕事でお留守番するであろう時間に良質な社会化が行われ、子犬は心身ともに健やかに成長することが出来るのです。
何事も「始めが肝心」とは犬でも一緒。
子犬を迎えた方は、まずお近くの犬の保育園へ連絡してみてくださいね!