生活環境に見合った犬種選びを

こんにちは。プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー神野です。

今年に入って犬を迎えた方が多いようです。知り合いのドッグトレーナーさん、獣医師さんから伺いました。

実際、知り合いもその時期にウィペットという犬種のパピーを迎えました。
https://www.docdog.jp/2019/04/magazine-dogs-s-a-04.html
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URLの写真を、見て見てください!ポワンとした表情、可愛いですね。

それが時期経つと、成犬の体重が9~13キロになるので、中型犬位の大きさになることが想像できることと思います。

特徴として頭が小さく、スリムな筋肉質で、空気抵抗の少ない流線形のフォルムはドッグレースにベストマッチしていきます。非常にアクティブな犬種だと記憶していてください。

しかし、私はウィペットを迎えたと喜ぶ知人に、思わず「え?」と驚いたのです。

知人の職業で果たして大丈夫なのだろうか?と。知り合いの職業をお伝えしましょう。彼女は、旅館の仲居さんをしています。仲居のお仕事は本当にハードで重労働です。記念日等のお祝い事でしたら手続き等々配慮し、気配りをもって接する接客業です。深夜まで働いていることも度々聞きます。

とてもじゃないけど、時間に余裕があるとは到底思えない仕事内容に、ウィペットはあまりに大変な犬種だと感じたのです。

実際に会わせてもらった生後半年のパピーウィペットちゃんは、とてつも無く、可愛かったです。

ただ、、、、、、、可哀相なくらいエネルギーが有り余っている様子を感じました。
悪く言うと、目がギラギラしていて、血走っている様子。

直感ですが、身心満たされていない様子が伺えました。

私達はドッグランにいたのですが、犬を離した途端、息を切らして走り散らしていました。柵をも簡単に飛び越えてしまう程跳躍をするそうです。不安視した私は、知人に十分な散歩をさせているのか?犬とスキンシップは取れているのか?と、聞きました。

返ってきた言葉が案の定、『NO』。仕事とプライベートの比重が完全に仕事に偏っているため、全てが不十分なままお留守番をさせているそうです。この犬の状態がストレスフルなのが、納得できました。

自身の生活環境にあう犬種を考えることは人間側の大前提の下準備です。

誰しも「こんな犬飼ってみたい。」と理想論は立てられますが、4畳半でグレートデーンのような超大型犬が飼えますでしょうか?迎えられた犬は1mmも悪くありません。

犬を迎える上で大切なことを、書き添えていきたいと思います。

■その3. ~貴重な時間を犬のためにどれだけ費やしてあげられますか?~
今のあなたのご状況に余裕はありますか?残業ばかりで日々忙しく、お仕事で1日の大半を費やしていませんか?
・朝晩のお散歩時間はしっかりと確保してあげましょう。犬も朝を感じ、夜が訪れることで体内リズムが整います。お散歩は排泄させるためが目的ではありません。外の刺激をたくさん感じてもらうための時間です。
(人も外の空気を吸って、リフレッシュ!犬も同様に心地良く感じます。)

・社会性を学ぶための、しつけの時間やお世話(水が新鮮か、栄養を考えた食事を与えられているか、排泄場は綺麗な状態か)

・飼い主とのスキンシップは最も大事です。信頼関係が築かれた人と犬とが目を合わせ触れ合い、話しかけ等スキンシップを図ると互いにオキシトシンが分泌されます。ぜひ、たっぷりと犬に時間を注いであげてください!!

後日談ですが、知人は心を入れ替え、ウィペットちゃんとの時間を共に過ごす事に意識を向けました。幸い、勤め先の旅館はペットOKの旅館なので許される限り、ドッグランで思い切り遊ばせ自分が時間を工面できない場合は、同僚にお願いをして発散をさせているそうです。

是非知人の話を反面教師にして頂いて、犬にも人にもストレスの無い生活を考えてあげてください。
あたりまえだけど、大切なことです!是非、宜しくお願い致します!