“嫉妬”するのは犬も一緒!?科学誌に掲載されたその研究とは?
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こんにちは。
プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー事務局の大竹です。
先日、とっても気になる記事を見つけました。
それは、「犬がやきもちを焼く(嫉妬する)」という研究結果が得られたというものです。
他の犬と遊んでいる様子を見て、自分の犬がやきもちを焼いた!という経験がある方もいるかもしれません。
私自身も経験があります。
「犬が嫉妬するなんて、分かりきったことじゃない」と思われるかもしれませんが…!
まずは今日のメルマガを読んでいただければと思います^^
どうやって調べた?犬の嫉妬~他の犬と遊ばないで!~
研究はニュージーランドのオークランド大学が行ったもので、研究の詳細は「Psychological Science」に掲載されました。
実験に参加した犬は18頭で、犬を飼い主から少し離れたところにリードで繋いだ状態で、飼い主がリアルな犬のぬいぐるみもしくは円筒に触れる(遊んでいる様子を見せる)という実験を行ったものです。その結果は…
<飼い主が触れ合う対象が犬のぬいぐるみの場合>
・飼い主が犬のぬいぐるみと遊ぶ様子を見たとき、リードを強く引っ張る行動が見られた
・ぬいぐるみだけが見えないようにパーテーションを設置した上で、飼い主がぬいぐるみにかまう様子を見た時も、犬はリードを強く引っ張り飼い主の元へ行こうとした
<飼い主が触れ合う対象が円筒の場合>
・対象がぬいぐるみの時と同様に、飼い主は円筒と遊ぶ様子を見せたが、リードを引っ張るという行動は見られたものの、その反応は対象がぬいぐるみの時と比べて明らかに薄かった
つまり、飼い主が犬のぬいぐるみと遊んでいる様子を見た時だけでなく、その様子を「想像」するだけでも嫉妬の行動を起こすという結果が得られたのです!
しかし、この研究を行ったBastos氏は「この研究だけでも嫉妬するか否かを述べるのは時期尚早かもしれない」とも述べており、犬の「嫉妬する」という心の在り方については、さらなる研究結果が待たれます。
以下、記事のページになりますので、気になる方は是非そちらもチェックしてみてください!
「ちょっと、今誰と遊んでいるの?」犬だって嫉妬する可能性がNZの実験で明らかに
犬を飼っている人なら知っている「当たり前」を、なぜ研究するのか?
「犬は人間の最良の友」とも呼ばれるほど私たちにとって身近な存在です。
しかし、犬の起源や行動、そして心の在り方に関して研究が行われるようになったのは、意外にも2000年代に入ってからなのです。例えば、「人の指さしに対する犬の理解」についての研究は2002年に発表され、大きな注目を浴びました。
犬を飼っている人/飼ったことがある人からすれば、犬が人の指さしを理解していること、他の犬と遊ぶと犬が嫉妬することは「当たり前のことじゃない」と思うかもしれません。
ではなぜ、世界中の研究者たちはこのような研究を行うのでしょうか?
それは、「犬の内面を理解することで、人間が犬に対してより適切な接し方が出来るようになるから」と私は考えます。
犬は人にとって身近な存在であるがゆえに、私たちは時々犬を「擬人化」しすぎてしまうように思います。
擬人化しすぎて「なんで私の言うこと聞かないの?!」、「どうしてこんなことするの!?」と、犬と飼い主の間に深い溝が出来てしまうことだってあります。
しかし、あくまで人は人、犬は犬です。
客観的に犬を理解するには、やはり科学的な研究が必要で、その研究結果によって犬を理解することが、人と犬のより豊かな共生につながっていくと思うのです。
最後に~科学的な研究から犬への愛を深めよう~
『科学的な研究』と聞くと敷居が高く感じられるかもしれません。
しかし、犬の研究結果に関しては、注目度が高いからか、ネットニュースなどでも取り上げられることが増えてきたように感じます。
ネットニュースを見る際は、是非「犬関連の研究結果あるかな~?」とアンテナを張ってみてください!より犬への愛情が増すかもしれませんよ^^♪