とてもストイックな飼い主さん

プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー講師の矢川です。

私事になるのですが、一昨日の1月6日(金)に母親からこんな内容のLINEが届きました。

「今日は1年に3日ぐらいしかないすごくいい日ですよ!一粒万倍日&天赦日です。何かを始めるにはいい日です!ぜひ始めてください!」

このLINEが届いたのは1月6日の当日、、。

正直な所、「はやく教えてよ、、。」と思いました。

今年、一粒万倍日&天赦日が重なる日がないかと調べてみると、、。

ありました!今年はあと3日あります!

3月21日、6月5日、8月4日ですね!

この中でも8月4日は一粒万倍日&天赦日&大安が重なっています。

暦の上では最高の吉日で、特に何かを始めるには最良の日のようです。

皆さんも今年何かを始めようと考えていらっしゃる方はこれらの日に始めると良い方向に道が開けてくるかと思います。

さて、今回お伝えする内容は残念ながら吉日とは全く関係ありません、、。

今回は私のメルマガでは恒例となりつつある、出張トレーニングでのお話をご紹介いたします。

どうぞ最後までご愛読くださいませ。

飼い主さんのお悩み

タイトルにもありますように少し前にとてもストイックな飼い主さんに会いました。

何がストイックなのかと言いますと、後ほど詳しくご紹介しますが、何かを達成しようとするための自身の行動ですね。

もちろん犬は飼われていて、愛犬の行動にお悩みもあります。

参考までにお悩み事項を少しご紹介いたしますと、

犬種は柴犬で月齢は4か月の男の子。

飼い主さんが気になる愛犬の行動は、

・特定の人を強く噛む(パパさんだけ強く噛む)

・お散歩での引っ張り

・お散歩での拾い食い

・ご飯の器を取ろうとすると噛む

・首輪やリードの着脱をしようとすると噛む

などなどがあります。

首輪やリードの着脱が苦手な理由

今回お伝えするのは、この愛犬が首輪やリードの着脱をしようとすると噛むという行動に対して、ママさんが取った行動です。

ちなみになぜこの犬が首輪やリードの着脱の際に噛んでくるのかというと、あくまで推測になりますが、首輪の種類にも原因があると感じました。

ごく一般的な首輪なのですが、犬に着ける際にプラスチック部分が「パチッ」と音が鳴ってしまい、その音でビックリしてしまうのです。

また、首回り、特に首から背中にかけての部分に人の手が近づいてくる事に抵抗があり、首輪にリードをつける際に歯を当てるような仕草をしてしまうのです。

人の方も愛犬が噛むような仕草をするため、リードを首輪に着ける際に慎重になりますから、ほんの数秒なのですが時間がかかってしまいます。

そのほんの数秒がこの愛犬にとっては苦手な時間となっていた可能性があります。

手荒く首輪に着けるわけにもいかず、時間をかけすぎてもいけないというジレンマにかられていた事が推測できます。

そもそもご自宅で使用していたリードの先端部分の金具は新しく、馴染んでいないせいか、硬いため首輪に着ける際に人がどうしても若干とまどってしまう事もあげられました。

そんな時、首輪にリードを付ける為にママさんが取った行動が実にストイックなのです!

犬

首輪を着ける練習も小さい頃から始めましょう!



地道な練習

ママさんはご家族にこう言ったそうです。

「首輪につけられなかったら、つけられるようになるまで練習すればいいのよ」

ママさん自身、リードの金具の部分をご自宅にある細い紐や金属の部分にすばやく引っ掛ける練習をしたとの事。

いわば首輪に着ける練習を愛犬相手ではなく、地道に物に対して練習していたそうです。

ストイックに感じませんか?!

もちろんリードを首輪に着ける際に歯を当ててくるのであれば、おやつをかじらせながら着けたり、つけやすい金具のリードに買い替える方法など他の方法もあります。

むしろ、これらの手順の方が人も簡単にできますし、多くのドッグトレーナーがおすすめする対応方法といえるでしょう。

ですからママさんのように自分が練習をして、解決する方法は稀なケースと言えますね。

このお話を聞いた時、愛犬を想う気持ちとはいえ、私はそのストイックぶりに驚かされました。

このように地道に練習する事はママさんのお仕事にも少し関連していたようです。

実はママさんは看護師さんで、患者さんに注射を打つ際の練習もたくさんシュミレーションを行ったとおっしゃっていました。

どんなに見えにくい腕の血管でも患者さんの痛みや負担にならないように注射を打てるようになりたかったのだそうです。

愛犬や患者さんのためを想う気持ちがこのようなストイックさを生んでいたのですね、、。

幸い、ママさんの努力も報われ、愛犬が抵抗することなく首輪にリードをつけられるようになりました。

愛犬の行動を変えるには、愛犬を想う気持ち、熱意が必要なのだと改めて感じた案件でした。

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犬が首輪を掴まれる事は場合によってはストレスに?
ご興味のある方はこちらのブログもどうぞ↓

【 正しい犬の触り方 】

https://playbow-dogtrainers-academy.com/30906.php

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