保護犬の譲渡条件は厳しい?
プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー講師の矢川です。
先日のメルマガでは、保護施設から迎えた大型犬2頭のお話をご紹介いたしました。
昨今、保護施設から犬を迎えたいと思っている方も多くなってきましたよね。
保護施設でもサイトのある所がほとんどですから、事前に犬達を見る事が出来るため、自宅に迎えたいという気持ちがより高まる事でしょう。
一方で里親になるための条件が厳しくなってきているとも言われています。
何が必要?
それは飼い主としての責任感を持っているかどうかを重要視しているためです。
そのため一般的に保護施設から保護犬を迎える場合、飼い主の経済状況や居住環境、年齢、家族構成などを聞かれる事が多いのです。
今回は保護犬を迎えるにあたって、何が必要なのか、譲渡条件などをお伝えしていきます。
他のペットもそうですが犬を飼うには、少なからずお金や時間が必要となります。
フードはもちろんの事、ケージやトイレシーツ、ワクチンや予防接種代金などなど、お金がある程度かかります。
当然のことながら、多頭飼いともなると、飼っている頭数分かかるわけです。
怪我や病気などになった場合の治療費なども必要となります。
また、散歩や遊んであげる時間、トリミングに連れていく時間などなど、自分の時間(お仕事や趣味)以外で犬のために時間をつくる必要もあります。
ですから、これらは犬を飼育放棄しないためにも大切な条件といえるでしょう。
犬の飼育環境
また、そもそもの話になりますが、現在の住んでいる場所で犬を飼えるかどうかも大事です。
当然のことながら、ペット飼育不可の住居に住んでいる場合は、里親になる事は難しくなります。
余談になりますが、私がこれまで出会った飼い主さんの中に、犬を飼ってはいけないマンションで飼われていた方がいらっしゃいました。
飼われていた犬は老犬でお散歩にも行っておらず、吠える事がほとんどなかったので、周りにお住いの方は、この飼い主が飼っている事に気がつかなかったのかも知れません。
このように犬を飼ってはいけない住居で飼わないように、保護施設によっては、スタッフによる自宅訪問をしている所もあるようです。
これは里親になる方の飼育環境を確認するためです。
人によっては、自身のプライベートな部分を見られるので抵抗がある方もいらっしゃるかも知れません。
なぜ厳しく設定されるのか
また冒頭の部分で、飼い主の経済状況を聞かれる事がある、と書いたのですが、より詳細まで聞かれる事もあるでしょう。
例えば、年収、勤務先、仕事内容などです。
定期的の自宅訪問で飼育状況を確認する事が譲渡の条件になっている所もあります。
これらの条件を見て、「厳しすぎる」と感じる方も少なくないでしょう。
ではなぜ厳しく、譲渡の条件を定めているのでしょう?
その理由には、保護犬達が保護された背景が関係しています。
保護された犬達は、本来であれば、飼い主のもとで幸せに暮らすはずでした。
ですが、何かしらの理由で一度捨てられた子が多いのです。
つらい別れを経験した犬達に二度と不幸な思いをさせないためにも、厳しいルールが定められています。
決してこれから保護犬を迎える飼い主さんの飼育環境を疑ったりしているわけではないのです。
譲渡条件は地域や団体によりさまざまですし、サイトなどで譲渡条件を活字で見ると、どうしても条件が厳しく感じてしまうかもしれません。
そのため里親に興味のある方は、まずは保護施設に足を運んでみる事をおすすめいたします。
個人的な意見になりますが、そこで働いているスタッフの方とコミュニケーションを取り、人からの言葉として譲渡条件を聞くと感じ方も変わるかと思います。
保護犬を迎えたいという意志はとても素晴らしい事。
それを譲渡条件が厳しいという理由であきらめてしまうのは非常にもったいないと思うのです。
プレイボゥでは犬の殺処分ゼロを目指して、現在も日々活動しています。
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