さて、前回まではインターネットを使った集客をお伝えしてきました。
今回、上級編は「口コミの起こし方」です。
なんといっても口コミは強力な集客力があります。
セールスマンがいくら「この商品いいですよ」と言っても、絶対に「売ろうとしてるよね」って思います。
でも、自分に近い人、たとえば友人から「あそこのドッグスクールの先生ってすごくいいよ」って言われたら信用しますよね!
代3者の推薦ってすごく効果があります。
ちなみに森山が出張ドッグトレーナーをやっている頃のお客さんは8割以上が口コミ(紹介)でした。
口コミ(紹介)を起こすには色々な方法がありますが口コミを起こすには理論があります。
ですからテクニックを学ぶより、理論を学んだ方が色々と応用できると思いますので今日は理論をお伝えしますね。
ズバリ、口コミを起こすには「感情の起伏を作る」のです。
どういうことかと言いますと、貴方がカップルで素敵なレストランに食事に行ったとします。
食事の味もサービスも一流です。
貴方は彼氏(彼女)と食事をします。
食事にもサービスにも満足してレストランを出ました。
さて、貴方は次の日に知り合いにそのレストランの話をするでしょうか!
彼氏(彼女)と食事に入った話は自慢するかもしれませんが、レストランの話はしないと思います。
なぜか!
最初からそのレストランの料理の味は素晴らしくサービスも一流だと知っていたからです。
そのレストランに行くと誰でも美味しい料理を食べられて当たり前、素晴らしいサービスを受けて当たり前なのです。
最初から知っていたことだったので、感動が少ないのです。
もちろん素敵なレストランだったと、話すことはあるかもしれません。
しかし、周りの人に「ねえねえ聞いてよ!あのレストランてさ~凄いんだよ」とは言わないと思います。
いくら良いレストランでも当たり前のサービスを当たり前に受けただけでは口コミは起こりません。
それなりのお金も払っているわけですから!
よいですか!
人が口コミを起こす時は感情に起伏が起こった時なのです。
以前にも書きましたが、森山はシンガポールのリッツカールトンホテルに泊まったことがあります。
その時の話です。
数年前、森山はシンガポールにある犬の保育園を視察に行きました。
午前中に犬の保育園を案内していただき、先方の担当者と夕食を一緒に取る約束をして一旦ホテルに引き返したのです。
それは午後の3時ごろだったと思います。
しばらくすると誰かがドアをノックしました。
森山は、誰かがホテルに訪ねてくる予定はないし誰だろう、と不審に思い、返事をすると、
「ルームサービスです」と言うではありませんか!
ルームサービスは頼んだ覚えがありませんので、ますます森山は不審に思ったのですが、一応ドアを半開きにしてみました。
するとドアの向こうには本当にルームサービスの方が立っているではありませんか!
ルームサービススタッフは冷たいお茶と現地のお菓子を載せたお盆を部屋の中に運び入れました。
そして、にっこり笑って「日本人スタッフからのお礼です」と言って部屋を出ていきました。
お盆にはカードが添えられていて
「数あるホテルの中からリッツカールトンホテルをお選びいただきまして有難うございます。ゆっくりおくつろぎくださいませ。日本人スタッフ一同より」
と書いてあります。
森山は結構、世界中の色々なホテルに泊まった経験があります。
そして自分でお湯を沸かしてコーヒーを入れた経験はありますが、
ルームサービスがわざわざ冷たいお茶とお菓子をお盆に乗せて持ってきたのはリッツカールトンが初めてです。
確かにリッツカールトンは素晴らしいホテルです。
日本で泊まると普通の部屋でも一泊5万円です。
ですからシンガポールでも素晴らしいサービスが受けられることを期待していました。
シンガポールのリッツカールトンの部屋はめちゃくちゃ広いしオーシャンビューだし、
お風呂から海を眺めることもできます。
充分楽しんだのですが、それ以上に「やられました」
ルームサービスには感動しました。
森山の感情に起伏が起こったのです。
ですから森山はシンガポールのリッツカールトンは凄いって何回も書いています。
自ら口コミを起こしています。
お客さんと言うのは、最初から受けられると知っているサービスを受けても感動はありません。
しかし、期待していなかったサービスを受けられた時に感情の起伏が起こるのです。
そして、その感動を人に伝えようとするのですね!
たとえば出張ドッグトレーナ―が朝、お客さんから電話を受けます。
「すいません、今日のレッスン犬の具合が悪いのでお休みします」
貴方は「はい、分かりました、お大事に」と言って電話を切ります。
ここまでは当たり前の会話ですね!
でも夕方、お客さんに電話を掛けるのです。
「○○ちゃんの様子いかがですか、心配だったので電話しちゃいました」
と電話してみてください。
「あのトレーナーさん本当にうちの子のこと心配してくれている」と思うでしょう。
そうすれば友達に「どこかにいいトレーナーいない」と相談されたときに真っ先に貴方の名前が出てくるはずです。
もちろん本当に心配して電話を掛けるのでなければいけないのですが^^;
人間は期待していた以上のサービスを受けたとき感動(感情の起伏)します。
要するにに親身になってお客さんと犬のことを思ってあげれば自然に口コミは起きてくるのです。
森山は、スタッフにいつも「お客さんのわがままをなるべく聞いてあげなさい」。と言っています。
だってそうじゃないですか!
特別扱いされたお客さんは他のお店にはいけなくなりますよ!
顧客の囲い込みです。
しかし、本当はそれでは遅いのです。
わがままを言われる前にやってあげなければ口コミは起こりません。
これが普通にできるようになれば貴方も売れっ子トレーナーです。
ちなみに森山はドッグトレーナーになる前は10年間ホテルマンをやっていました。
ですから出張トレーナーをやっていた頃は、わりと気配りはできていたと思います。
(最近は怠慢ですが・・・)
その結果が紹介8割につながったのでしょうね。
いかがでしたでしょうか?
ドッグトレーナーの集客・上級編
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