ドッグトレーニングと人生の「シェーピング」

昨日は、森山がどうやって強制的にポジティブシンキングを保っているのか、その方法についてお話しました。

人間は(特に森山は)ほっておくとどうしても楽な方向に行こうとしてしまいます。
ですから森山は強制的にポジティブシンキングになれるシステムを作ったのです。

しかし、最初からうまくいったわけではありません。
最初は、本当に小さな決め事をして、確実にこなすようにしました。

たとえば、朝起きたら必ずベッドメーキングをするとか。
靴を脱いだら必ず揃えるとか。
なんだそんなことか・・・

と思わないでくださいね^^;

いきなり大変なことを続けようとすると、どうしても無理が来ます。
で、結局やらなくなってしまったり・・・

でも、これぐらいだったら毎日必ずできますよね!

それを習慣になるまで続けると、ちょっとした成功体験になります。
その、成功体験が、小さな自信につながってくるです。

そして森山は少しずつ、目標の行動に近づけていきました。
確実にできるように1つ1つ項目を増やしていったのです。

数えたことはありませんが今は30個ぐらいは毎日のルーティーンな習慣があると思います。

結果、森山は強制的にポジティブシンキングを続けるシステムを作ることができたというわけです。

これって犬トレーニングと同じなんですね!

たとえば伏せを教えるときに、いきなり伏せをさせようとすると難しいですよね。

ですから、犬がちょっと顔を下に向けただけでご褒美をあげていきます。

これを何回か繰りかすと、犬は少しだけ顔を下ろすことには自信を持ってきます。

ある程度その行動が引き出せるようになったら今度は、少し顔を下しただけではご褒美はあげないようにします。

すると犬は、「えなんでご褒美くれないの?」
となり、さらにもっと顔を下に降ろすよな行動をするようになります。
(これを消去バーストと言います)

そのタイミングを逃さずに、ご褒美で強化します。

そしてまた、何回もさらに顔を降ろした行動を強化していきます。

そしてまた、途中で強化をやめると今度はもっと顔を下に降ろすような行動をするようになり、その行動を強化していきます。

これを繰り返していくと最終的に伏せができるようになるのです。


ドッグトレーニングも人生も、
いきなり難しいことをやろうとすると途中で挫折してしまうこともありますが、
小さな成功を積み重ねながら最終的に自分が望んだ行動に持っていくというプロセスを踏めば、かなり難しい行動でもできるようになります。


この方法を「シェーピング」といいます。

犬のトレーニングって人間にも効果抜群です!