犬と一緒に避難できますか?
こんにちは。
プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー事務局の大竹です。
最近、豪雨による災害が全国各地で起こっており、テレビなどでその様子を見ると心が痛くなります。
被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
ここ何年か、毎年全国のどこかで激しい雨により河が氾濫したり土砂崩れが起きたり、と避難を要する大きな災害が増えてきているように感じます。
「明日は我が身」
「備えあれば憂いなし」
をモットーに、私も非常食の確保や避難場所の確認をするようになりました。
そんな中、プレイボゥでは以前よりペットとの“同行避難”や“同伴避難”について何度かブログから発信しておりますが、これからゲリラ豪雨や台風の時期を迎えることもあり、この機会に改めて同行避難や同伴避難の意味や日頃の備えについて、発信させていただきます。
まず、“同行避難”と“同伴避難”の違いについて、皆さんご存知でしょうか?
2018年2月に環境省が改定した「人とペットの災害対策ガイドライン」には以下のように記載されています。
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【同行避難】
ペットと共に移動を伴う避難行動をすることを指し、避難所等において飼い主がペットを同室で飼養管理することを意味するものではない。
【同伴避難】
被災者が避難所でペットを飼養管理すること(状態)を指す。ただし、同伴避難についても、指定避難所などで飼い主がペットを同室で飼養管理することを意味するものではなく、ペットの飼養環境は避難所等によって異なることに留意が必要である。
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自宅と同じように同じ部屋で過ごせるかどうかは「避難した先による」んですね。
しかし、文字の印象に引っ張られ、災害時でも避難場所に行けばペットと共に過ごせる、と思われてしまう方もいるかと思います。
つい先日こんなネットニュースも見つけました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f02e32c635b8fb3f59408a62a492573e0ce8e9c6
災害時は自分も周りも混乱しているかと思います。
そんな時、いかに日頃からペットとの避難について理解し、災害に備えているかが自分と大切なペットを守る鍵になるのではないでしょうか。

避難所でも落ち着けるよう、クレート待機の練習は必須です。
さぁ、では、犬を家族として迎え入れた飼い主として日頃からどういった備えをしていく必要があると思いますか?
ドッグトレーナー養成講座のスタッフとして皆さんに発信していきたいことは、やはり、「しつけの重要性」です。
熊本地震の際は、ペットの受け入れOKだった避難所が飼い主のマナーやモラルが問題となり、突然受け入れがNGになってしまったことも。
飼い主は、犬とともに周りの方に迷惑を掛けないように避難する、という意識を持たなくてはいけません。
ガイドラインのP.33には、普段からキャリーバッグなどに入ることを嫌がらないことや、「待て」「おいで」などのしつけをしておく必要があること、人や他の動物を怖がったり、むやみに吠えたりしないこと、等々の記載があります。
以下URLより全文を確認できますので、是非ご一読ください。
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h3002/0-full.pdf
犬を迎えた飼い主は、犬のためにも、もしもの時に備えて日頃からトレーニングをしておくことがとっても大事です。
そしてドッグトレーナーはトレーニングを提供するだけでなく、飼い主さんにしつけの重要性を根付かせることも重要な仕事のひとつです。
「明日は我が身」
「備えあれば憂いなし」
どんな時でも犬と共に笑顔で過ごせるよう、平和なときから備えましょう^^