“耳”となる犬
こんにちは。
プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー事務局の大竹です。
以前のブログで、犬好きが高じて小学生の頃の自由研究では働く犬についてばかり調べていたことをちらっとお話させていただきました^^
自由研究では盲導犬、介助犬、警察犬について調べたのですが、盲導犬と介助犬は働く犬の中で「補助犬」と呼ばれます。
「補助犬」は盲導犬と介助犬、そして聴導犬の総称になります。
実は私、小学生の頃は聴導犬の存在を認識しておらず、自由研究では聴導犬について調べなかったのですが、大学時代のサークル活動の一環で聴導犬に携わる機会がありました!
聴導犬は、盲導犬と比べると頭数や認知度も低いかと思いますので…本日は皆さまに聴導犬について
ご紹介したいと思います!
聴導犬は、タッチをするなどの動作を使って耳の不自由な方に音を知らせて生活をサポートします。
ドアのチャイムや目覚まし時計の音など生活をしていく上で必要な様々な音を覚えそれをユーザーに知らせます。
音が聞こえないことから感じる不安を軽減し、耳の不自由な人の快適で安全な生活を支えるのが聴導犬の役目です。
聴覚障害は目で見てすぐに分かるものではないため、「見えない障害」とも言われており、その方が必要としている時に必要な情報を伝えられない時があります。
例えば、電車などで緊急のアナウンスが流れたとしても、聴覚に障害があるとそれに気付けなかったり、状況が把握できなかったりします。
しかし、聴導犬がいれば、「聴覚障害であること」の目印になり、他の方からサポートを受けられるようになります。
また、聴導犬について話を聞いたときに「危ないなぁ~」と思ったのがユーザーの後ろから車が近付いてきたときの話です。
車の音が聞こえないため車が近づいてきたときに自分から避けるということが困難、ということでした。
こういった状況では、聴導犬は車が近づいてきていることをユーザーに知らせることもします。
生活のサポートだけでなくユーザーの安全を守ることも仕事のひとつなんですね。
また、聴導犬は盲導犬・介助犬とは違ったある特徴があります。
皆さん、何かわかりますか?
盲導犬や介助犬は、ユーザーの指示に従って動いたり、作業を行いますが、聴導犬はユーザーが認識していない「音」を判断して知らせなくてはいけません。
つまり、聴導犬だけが補助犬の中で唯一【自発的に作業をする】必要があります。
適性がある、と判断された犬が補助犬として活躍するのですが、聴導犬の場合は、盲導犬や介助犬と違い、指示がなくても自ら動ける力を持っている犬でなければならないんですね。
ちなみに、昨日のブログで話題に出した児玉先生の愛犬のぼくくんは、どちらかというと児玉先生の顔をじっと見つめ、指示を待つタイプです。
(この時の顏もたまらなく可愛いのです♪)
もう一頭の愛犬のあたちちゃんは割と自分から積極的に動くタイプですので、ぼくくんとあたちちゃんでしたら、あたちちゃんのほうが聴導犬には向いているのかもしれませんね!
昨日のブログでもお話ししましたが、それぞれの犬の個性を認め、補助犬であればその個性をお仕事として活かし人と犬が上手く共生していける社会を作り出していくことが人も犬も幸せになれる方法なのかもしれませんね^^
まだ私は実際に働いている聴導犬を見たことがないのですが、見つけた際は心の中で「お仕事がんばれ!」と応援したいと思います♪
参考HP:日本補助犬情報センター
https://www.jsdrc.jp/
参考HP:日本補助犬協会
https://www.hojyoken.or.jp/