【子犬の飼い主必見!】子犬の社会化とワクチン接種



犬生を左右する“社会化”

パピー

子犬の時期はとても短く、とても貴重なのです。

こんにちは。プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー事務局の大竹です。
プレイボゥドッグトレーナーズアカデミーは理念のひとつとして、「子犬の社会化を日本に広め、定着させる指導者(ドッグトレーナー)の育成」を掲げています。
今日は子犬の社会化、そして、社会化とワクチン接種の両立についてお話したいと思います。


社会化とは、生後約1か月~3か月の子犬を様々な刺激や事象に触れさせることで成犬になった時にそれらに対して適切な対応が取れるようにしてあげることを言います。
例えば、色々な人に対して社会化をすると人に対して恐怖心等を抱かなくなることが多いです。
犬に対して社会化が行えればお散歩の時にすれ違っても吠えたりすることはなくなるかもしれません。

この“社会化”をしておくことが、問題行動発現のリスクを下げ、犬と人のストレスが少ない生活につながっていくのです。
逆を言えば、“社会化”を怠ると犬は様々な刺激や事象に過度な反応(必要以上の恐怖心や興奮等)を示すようになり、犬も人も日々の生活がとてもストレスフルになります。

社会化をするかしないかで、その後の人生ならぬ“犬生”は大きく左右されるといっても過言ではないでしょう。

この社会化を行うのに一番適切な生後約1か月~3か月の時期を【社会化期】と呼びます。
社会化期には、それはそれは色々なことを経験させてあげなくてはいけないのですが…
この時期、ワクチンの接種時期と思いっきりかぶっているのです。


いつ、何回必要?子犬のワクチン接種

子犬を迎えたら、多くの飼い主さんは子犬にワクチンを接種するかと思います。子犬は産まれてすぐの母犬の初乳から免疫を獲得します。これを「移行抗体」と呼びます。
この移行抗体によって、様々な病気から子犬は守られます。しかし、移行抗体は日が経つにつれ減少してしまいます。
減少すればするほど、病気に罹患するリスクは高くなります。それらを予防するために、ワクチンの接種が必要になります。

回数としては、生後約1ヶ月半くらいに1回目のワクチン接種を行い、その後約1ヶ月ずつ間隔を空けて2回目、3回目と接種を続けます。
※スケジュールや回数はあくまで目安としてお伝えしています。実際のワクチン接種の際はかかりつけの獣医さんに時期や回数をご相談ください。

このワクチン接種が終わるまでは、「お散歩に行かないでください」「他の犬と触れ合わせたりしないでください」と、言われることが多いと思います。
しかし、この時期にずっと家にこもりっきりにさせてしまうと、冒頭でお話した
“社会化”が全く出来なくなってしまいます。


社会化とワクチン、どっちを優先するべき?

様々な感染症から身を守ることも、社会化も、どちらも子犬にとっては必要です。
では、どうするか…?
プレイボゥでは、「抱っこしてお散歩に連れて行ってあげましょうね」と、子犬を迎えた飼い主さんにお伝えしています。子犬に良いイメージを持ってもらうためにその犬のストレスにならない程度で、色々な刺激に触れ合わせます。
トラックや電車を目にしたり、工事現場の大きな音を耳にしたり、人からおやつをもらってみたり…
また、プレイボゥの子犬の保育園では、健康状態に特に問題がなく2回ワクチン接種が終わっていれば、入園OKとしています。
子犬の保育園にも通って、子犬の時期に学ぶべき犬同士のコミュニケーションも取らせてあげるのです!

もちろん、ワクチン接種を軽視しているつもりはありません(>_<;)
川や、不特定多数の犬が集まるような場所(ドッグラン等)は衛生面から見ても
連れて行くべきではないと考えています。

私が今日お伝えしたいのは、子犬を迎えた際には、ワクチンを優先し、社会化期に社会化を行わないリスクも考えなくてはいけないということです。


社会化は心のワクチン

心も身体も健やかに犬が暮らせるようになるために!

ワクチンは感染症予防等、身体的に健やかに成長するために必要なものです。
これに対し、社会化は心が健やかに成長するために必要な【心のワクチン】なのです。

もし、子犬を迎えた、もしくは迎える予定があるという方がいらっしゃいましたら…
新しい家族が心身共に健やかに成長するために、まずはこのあたりのお話を是非獣医さんやお近くの子犬の保育園で相談してみてくださいね!