里親に出すために

こんにちは。プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー事務局の矢川です。

先日、店舗で実習生と一緒に犬のトレーニングをしていた時に、こんな質問を受けました。

「過去に印象に強く残っている犬はどんな犬でしたか?」という質問。

その時は人の笑い声にビックリして嚙むフレンチブルドッグのお話をしました。

今後のメルマガでご紹介出来ればと思っています。

さて、今回ご紹介するのは、「里親に出したいので、トレーニングをして欲しい」という依頼があった犬です。

 

矛盾になってしまう?

実はこのお話は数年前にもメルマガに書いたことのあるお話になります。

自分が印象に強く残っている犬という点では1番かもしれません。

現在もですが、その当時、プレイボゥでは犬を迎えたら命尽きるまで一生飼い続ける、「一生一緒宣言」を広めていました。

ですが、この案件の場合、犬をトレーニングする事で、飼い主さんと離れてしまうわけです。

「飼い主さんを説得して、飼い続けてもらう」

もっともな話なのですが、簡単にお話できない理由がありました。

 

里親に出す理由

その理由ですが、この飼い主さんの家族環境が影響していました。

簡単にではありますがこんな感じになります。

・飼い主さんは60代後半のお母さま、娘さんと2人暮らし

・飼っているのは11歳のコーギーの女の子(犬は苦手)

・もう一人の娘さんが末期がんになり、自分もがんになってしまった

・一旦里親に出したが、先住犬とうまく過ごせず戻ってきた

・もう一度里親に出すため、吠えを少なくしたい(犬に対して)、室内で排泄させたい

飼い主さんと犬の両方の気持ちを考えると、安易な言葉は使えない、と思っていた自分がいました。

後々伺って見ると、娘さんが末期がんになってしまった事、自分もがんになってしまった事で、犬に全く気が回らなくなってしまったとおっしゃっていました。

コーギー

コーギーを見るとこの話を思い出します。

気持ちに変化が

当時は保育園に平日毎日来ていましたが、もちろん他の犬達もたくさんいましたので、このコーギーにとっては多少のストレスはあったかもしれません。

反面、飼い主さんはご自宅でゆっくり愛犬の事について考える時間ができたのではないかと思います。

当時は朝と夕方、送迎に伺っていたのですが、店舗スタッフと送迎シフトを変わってもらったりして、なるべく直接お話をする機会を作っていたのを思い出します。

数か月するとお母さまのがんの手術もおわり、愛犬に対する思いも変わってきました。

愛犬がお母さまとほぼ同じ年齢である事をお伝えすると、「私もこの年で他の家に移り住む事は嫌ですね」とおっしゃっていたのが印象に強く残っています。

もし、店舗にお問い合わせが来た際に、簡単にお断りすれば、このような経験もする事がなかったわけです。

決して無理はいけませんが、どんな難しい案件でも、一度本気で考えてみて欲しいのです。

解決するとワンランク成長した自分が見えてきますよ!

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