ドッグコミュニケーション

 

こんにちは。プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー依田です。

養成講座の講義「コミュニケーション」

ドッグトレーナー養成講座の座学カリキュラムの内、『12.プロとしてのコミュニケーション力』という授業があります。


この目的は、意識の高い飼い主を育成するためには、ドッグトレーナーのコミュ力が求められます。


コミュ力が長けていると、飼い主さまのことを知ることが出来、知ることによって双方の信頼関係が築きやすくなる効果があります。


コミュニケーション力を培うために、授業の中で『拡張話法』という手法を生徒さんへ伝えています。


これは簡単にお伝えすると、相手の話に音頭を取るためのリズムであり、そのリズムは「私はあなたの話を聞いています。」という、意思表示になるのです。


小難しいことは言わずもがな。
いわゆる、無言・無表情で相手の話を聞くよりも、相槌・表情豊かな聞き手の方が話し手も、はるかに会話がしやすいものです。

 

犬にもコミュニケーションってとれる?

これは犬にも通じるものがあります。


犬を家族に迎えたことのある方、特に室内で犬と生活をされている方は「意外にも、犬にこんな感情があったんだ!」と感心する一面を見た機会があるのではないでしょうか?


例えば、人の感情で分けられる【喜怒哀楽】。
もしかしたら、犬の【哀】の部分って分かりづらいかもしれません。


基本的なところで、犬は素直に感情を表現する動物なはずなので、自分の希望が叶えられなかった時などに【すねる】という感情を表現します。


これは私の経験談で、愛犬は1頭飼い(いわゆる一人っ子)ということもあり、他の犬へ飼い主が挨拶をすることを嫌います。


先日も他犬へ私が挨拶をしている時、愛犬は悲しい顔で萎れた表情を作り、数歩離れて佇んでいました。


これもすねた行動で、悲しいという【哀】の感情だと思われます。


そういえば、こんなこともありました。
先日えのきだけを夕食に食べようと思い、買って帰りました。(人間用です)


大体想像つくかと思いますが、えのきだけの入れ物って、蓋つきの瓶で売っています… よね?


それが硬くて硬くて…、開封器具を使おうが、叩こうが、湯煎で温めようが、全く歯が立たず蓋が開かない。


そんな様子を、終始愛犬が観察していた訳です。


私が力尽きてヘトヘトとなっている時、おもむろに私の元へ近づき、空かない瓶に対してバシバシと犬が叩き始めました。


状況が変わらないと、その場で伏せをし「くーん、くーん」と悲しい声で鳴き始めるのです。


愛らしい姿ですが、飼い主と共に哀しみの感情だと思った訳です。


愛犬のコミュ力は実は高く、これは日頃、飼い主である私も、愛犬へ分かりやすく理解が出来る様に、接する工夫をしていたことが功を奏したと思っています。

 

犬とコミュニケーションをとる方法とは?

我が家で実践していたドッグコミュニケーションを紹介いたします。

≪ドッグコミュニケーションの心得≫

■其の壱.
良し悪しを音で分かりやすく伝える


犬は人と違い、言語を持たない動物です。
言葉でYESとNOを伝えようが、初めの内、犬はちんぷんかんぷんなのが当たり前です。


なので、例えば「うーん」という言葉を使って、犬に良し悪しを音で伝えるなら、良いことをしたら「うーん↑」と音域を高らかに上げて、犬へ伝える。


悪しなら「ゔーん゙↓」と音域を最低ラインまで下げて伝えると、犬でも、人でも、子犬だって、子供だって、ある程度の悪い状況だと理解が出来るはずです。


■其の弐.
言語はシンプルに伝える


犬と生活をする上で、自然と話しかける機会がありますよね?
せっかくなら、その話しかけた言葉が犬に理解されていた方が、人も嬉しいものですよね。


ポイントとしては、犬に人の言葉を理解してもらうという考え方より、犬に人の言葉を音で理解してもらうという考え方です。


例えば、我が家は良く車に乗って出かけているので、犬にとって車は大好きなものです。


「車に乗って出かけよう」というより、「ブーブ 行こう」と単語を短く区切って、音としても単調にし、犬に伝えていました。


次第に犬は、車で出かけるんだ!という理解に変化します。


「散歩へ行こう」という言葉も、「さん ぽ(強調) 行こう」と言っているので、「さん」は序章で、「ぽ」という音が散歩だと理解をしています。


他に、愛犬は水遊びに命を懸けているほど好きなので、これも下手に「みず」という言葉に、飲む水と遊ぶ時の水の使い分けをしています。


飲むときの水は「みず」、遊ぶ時の水は「ちゃぷ」という感じです(笑)


こういった犬に理解しやすい言葉選びをして、コミュニケーションを深めたこともあってか、比較的感情表現が長けている犬だと、周りからは言っていただけます。


そして其の参.
家族で決めた言葉の音のルールは、貫き通しましょう。
人によって異なる伝え方をすると、犬は混乱してしまいます。

 

ドッグコミュニケーションまとめ

以上、本件、意外と面白い試みだと思ってます。
ドッグコミュニケーション。


何歳からでもけっして遅くないので、家族でルールを決めて、犬と一語でも多くの会話が出来る様に取り組まれていただけると、愛犬とのコミュニケーションがグッと増えて、信頼関係がさらに深まります♪

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