あるミニチュアダックスフンドの話
こんにちは。
プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー講師の矢川です。
すっかり秋らしい気候になりましたね。
お散歩中に見かける犬達も洋服を着ながら気持ちよさそうに歩いている姿が目立つようになってきました。
プレイボゥドッグトレーナーズアカデミーが運営している犬の保育園、向ヶ丘遊園店の近くには、生田緑地やバラ園があり、犬連れの方々を多く見かけます。
店舗前で登園生のトレーニングをしていると、たくさん声をかけられるんですよ。
保育園に来ている登園生も愛嬌をふりまいてくれています!
病気が発症すると
さて、本日は私が出張トレーニングにお伺いしている、ある犬のお話をご紹介いたします。
今回の犬は、4か月のミニチュアダックスフンドなのですが、飼い主さんの話によるとある先天性の目の病気にかかる遺伝子を持っているとの事。
将来的に病気が発症すると失明してしまうというのです。
今現在、幸いにもこの子はその目の病気は発症していません。
ただ、比較的若い年齢でも発症する可能性はあるとの事ですので、飼い主さん曰く、日頃から愛犬の様子をよく見てあげたいとの事でした。
ここから先は、ちょっと難しいお話になりますが、最後までご愛読いただければと思います。
遺伝の影響
その病気の名前は進行性網膜萎縮症(しんこうせいもうまくいしゅくしょう)。
自分もあまり詳しくは知らなかったので、ちょっと調べてみました。
・犬の進行性網膜萎縮症とは、網膜の異常により、徐々に犬が光を感知できなくなってしまう病気
・遺伝によって生じる病気で完治させる治療法は今の所ない
・発病すると視力が低下し、最終的には失明してしまう
このような病気のようです。
遺伝によって生じる病気ですので、病気の遺伝子をもつ犬で繁殖させなければ、蔓延はしないはずです。
ですが、もし、ブリーダーが病気の遺伝子を持っている親犬で繁殖をさせてしまうと、、
ちょっと怖いですね、、。
病院での遺伝子検査で結果がわかるようですから、他の遺伝の病気も含めて、検査して欲しいものです。
かかりやすい犬種を参考までに挙げると
・トイプードル
・チワワ
・ミニチュアダックスフンド
・ゴールデンレトリバー
・ラブラドールレトリバー
などが挙げられます。
どれも日本では人気犬種ですね。

人気犬種のミニチュアダックスフンド
触る時にも気遣いを
愛犬でブリーディングを考えていらっしゃる方は先にも述べたように、遺伝性の病気の検査をおすすめいたします。
もしも、この病気が発症してしまうと、目が見えない事で、音に対してより敏感になってしまったり、触った際にも攻撃的になってしまう事が考えられます。
その際に愛犬にストレスがかからないよう、人の言葉(犬の名前やおいで、触る時の合図など)を教えておくと良いでしょう。
また、ご自宅でいつも過ごしている場所のレイアウトの変化(トイレの場所や、家具の移動、引っ越しなど)も犬のために控えた方が良いかも知れませんね。
今回、ご紹介した病気だけでなく、犬の目の病気はたくさんあります。
病気にかからなくても、シニア犬になると、視力が衰えてくる場合がありますから、その事に対しての備えは今からしておきたいですね。
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【 めっちゃ面白いスウェーデンの動物愛護法 】
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次回ブログ更新は11月12日です。
お楽しみに!