犬の寒さ対策
こんにちは。プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー事務局の矢川です。
だいぶ気候も冬らしくなり、朝夕は日によってかなり冷え込むようになりました。
ですが東北出身の私にとってはまだまだ暖かく感じる時もあります。
着るものを基準にお話しすると、上着の中に着ているインナーが関東にお住まいの方々より1枚少なくても大丈夫な感じでしょうか。
近年では温暖化も影響してきて、冬の平均気温も上がってきていますから、私が冬に厚着をする頻度はますます減ってきそうです。
犬の被毛
さて、人だけではなく犬にも暑さ・寒さが得意もしくは苦手というものがあります。
犬は被毛で覆われていて、夏になると暑さを軽減するために被毛は抜けて、冬になると寒さに耐える為に毛が生えてきます。
毛の生え変わりが体温を調整するような役割になります。
人が着るもので体温を調整するのと同じですね。
今回は犬の被毛やご自宅での冬対策についてお伝えいたします。
犬の暑さや寒さに対しての得意不得意はその犬の原産国の気温に影響すると言われています。
例えば、1年を通して平均気温の低いロシアのシベリア地方が原産地のシベリアンハスキーやサモエドなどは寒さに強い犬種と言われます。
寒さに強い犬に共通していることは、被毛の構造です。
シングルコートとダブルコート
寒さに強い犬種は、"ダブルコート"と呼ばれる被毛の構造をしています。
固くて太いオーバーコート(上毛)と、その内側に柔らかなアンダーコート(下毛)からなる二重構造になっているのです。
これに対し、アンダーコートがわずかしかないものを"シングルコート"と呼びます。
シングルコートの犬種はプードルやシーズー、ヨークシャテリアやグレーハウンドなどが挙げられますね。
シングルコートの犬種はダブルコートの犬種よりも寒さに弱いので、寒さ対策をしっかりしてあげる必要があります。
家の中ではエアコン(暖房)をつけたりすることが一般的ですが、暖かい空気は高い場所に、冷たい空気は低い場所にたまりますので、犬は人よりも下からの冷気を感じやすいです。
それを改善するためにも、ホットカーペットや床暖房で部屋を足元から暖められるのが理想的です。
また、ダブルコートの犬種であっても、寒さへの耐性には限界がありますので、普段は外飼いしている犬には小屋を日当たりの良い場所に移動させたりする必要もあるでしょう。
夜は家の中に入れて寝かせるなど、しっかりケアをしてあげましょう。
寒さ対策での注意点
さて、犬の寒さ対策についてお伝えしてきましたが、少々の注意点があります。
一つは使用する暖房器具についてです。
暖房器具が熱くなり、直接触れてしまうと、やけどをしてしまう物は設置を避けた方が良いでしょう。
温風が出るタイプのものも近づきすぎると、とても高温になることがありますので注意が必要です。
多頭飼いで同居犬と積極的に遊ぶ子などは特に危険ですので、安心して遊べる場所を提供してあげましょう。
また最近では、犬用の湯たんぽもあるようですが、低温やけどになる可能性がありますので、使用上の注意を守って使いたいですね。
そして、もう一つ気を付けていただきたいのが愛犬の体感温度です。
「外は寒いから」とお部屋を一生懸命暖めてあげたら実は愛犬は暑く感じていて、なんてこともあるのです。
水分を取る量が多かったり、窓際や廊下など少し温度の低い所で休んでいる場合は室温が若干高い可能性があります。
おススメは、暖かいところと少し涼しいところ、2種類の場所を用意してあげると良いでしょう。
部屋の温度を若干低めに設定し暖かいベッドや毛布にもぐりこめるようにしておくだけでも愛犬が場所を選択し、自分で調節することが可能です。
それらの事から愛犬にとっての快適な室温を判断できるようになると思います。
ちょっとした気遣いで愛犬の快適さは変わりますので、工夫しながら快適な冬をお過ごしくださいませ。
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このブログにも犬の被毛について書いてあります。
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【 犬は服を着るべきなの? 】
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