人のため息と犬のため息
こんにちは。
プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー講師の矢川です。
最近はサッカーW杯のおかげで、寝不足の日々が続いております、、。
そのため、ちょっと気を抜くとあくびが出てしまいそうになる事も。
いつ人に見られているかわかりませんから気をつけています。
犬もため息をつく
さて、今日はあくびではなく、息を吐く、ため息のお話を少々お伝えいたします。
自分のメルマガでは、しばしば出張トレーニングでの飼い主さんからのお話をご紹介しています。
先日もこのようなお話がありましたので、ご愛読くださいませ。
飼い主さんのお話によると、
「この子、トレーニングしているとため息つくんです。トレーニングがつまらないのかしら?」
こんな風におっしゃっていました。
愛犬がため息をつくタイミングとしては、新しい事を教えるトレーニングをしているとため息をつくのだそうです。
ため息の理由
この愛犬の行為は、しばしばメルマガでも登場する用語のCalming signal(カーミングシグナル)だと思われます。
calmingは日本語に訳すと「落ち着く」signalは「合図」を意味します。
そのため愛犬の行動は、動物がストレスや不安を感じた時に自身を落ち着かせるための合図になります。
飼い主さんはとてもトレーニング熱心な方で、愛犬とも毎日トレーニングされているそうです。
熱心にトレーニングを行う一方で、その一生懸命さが愛犬にとってプレッシャーとなってしまった可能性があります。
その時の詳細をお聞きしませんでしたが、同じカーミングシグナルである、あくびをしたり、体を掻く仕草もあったかもしれませんね。
このような場合、トレーニングを継続してもあまり良い学習に結びつかないため、休憩をとってあげると良いでしょう。
個人的な意見になりますが、トレーニング熱心な飼い主さんほど、愛犬のカーミングシグナルが出やすい傾向のような気がします。
あくびやため息はうつる?
ちょっと話は変わって人がため息をつくと、自身にどういった影響があるかを考えてみましょう。
人がため息をつくと、
「幸せが逃げていってしまう」
と言われる事がありますが、あながち間違いではないかもしれません。
というのも、人がため息をついていると周りにいる人達を不快にしてしまい、ポジティブな考え方を持つ人が離れていってしまいます。
また、仕事場などでため息をつくと、チームの士気が下がる可能性もあります。
そのため良い方向には作用しない事が多いため、幸せが逃げるという表現が使われているのでしょう。
ただし、ため息をつく事がすべて悪いわけではなさそうです。
息を長く吐く事で、浅くなった呼吸が深くなり、体をリラックスさせる副交感神経がより働くようになるらしいのです。
深呼吸と同じ役割かも知れませんね。
周りに人がいる時のため息は控えた方が良いかもしれませんが、一人でいる時のため息は心の切り替えのためについてもよさそうです。
さて、人のあくびは犬にうつるというような研究結果もあるようですから、もしかするとため息も犬にうつってしまうかもしれません。
トレーニングがうまくいかなかった時、ため息をついていませんか?
もし心当たりのある方は、気が付かないうちに愛犬のモチベーションを落としてしまっているかも、、。
愛犬は飼い主さんの事をいつも見ています。
愛犬が気になる行動をし始めた時の原因は飼い主さん自身にある事もあります。
自分自身の行動や接し方を変える事で、犬の行動が変わる事がありますので、自分の行動を意識してみましょう!
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【 人のあくびが犬にうつる!~あくびからヒトーイヌ間の共感性を探る~ 】
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次回のブログ更新は12月11日予定です。