犬と馬のブラッシング

こんにちは。プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー講師の矢川です。

早いもので、もう4月も半ばですね。

私はこの時期になると、サラブレッド(競走馬)達の事が気になりだします。

春のG1レース(大きなレースの総称)が毎週のように行われ、競馬場が活気づくからです。

今年は久しぶりに東京競馬場まで足を運んで、レースを観戦しようかと計画中です。

馬に冬毛が残っていると

さて、そんなお馬さん達にも、そして犬達にも共通するお手入れがあります。

それはブラッシングです。

馬もブラッシングするってご存知でしたか?

体重が500キロ近くありますし、体の大きさも犬の比ではありませんから、ブラッシングの時間もそれなりにかかるんですよ。

また、競走馬も毛が生え変わるのですが、主に寒い時期に体に生えている冬毛のままレースに出てくると、

「あの馬、あまり調子よくないのかも」

と思われる事があります。

なぜなら、冬毛は新陳代謝が落ちていることの表れであり、本調子ではないと判断されてしまうからです。

新陳代謝が低下すると必要な栄養分などの吸収率が悪くなり、本来、排出すべき物が体内に残り続けてしまいます。

そうなると馬のコンディションが低下することから、レースの予想において避けられてしまうのです。

また冬毛には馬の管理を行う厩務員のトレーニングメニューの消化不良やブラッシング不足が大きく関係します。

冬毛の目立つ馬の背景には厩務員とのコミュニケーション不足が考えられるのです。

冬毛が残っている馬は、見慣れてくるとすぐに見た目でわかります。

順調に調教(トレーニング)メニューを消化していれば、代謝も良く、馬は熱くなった体を早くクールダウンさせるため冬毛が生えてきづらい体になります。

そのため、太陽の光を反射するようなピカピカの毛づやの馬は競馬場でも人気を集めます。

そうすると、そこまでしっかり仕上げた厩舎(きゅうしゃ)の信頼も増しますよね。

馬の話ばかりになってしまいましたが、馬の毛づやを見る事で、いろんな背景を察する事ができるのです。

犬の被毛について

さて、話は変わって、犬の被毛の生え方について少しお伝えします。

犬の被毛の生え方のタイプはダブルコートとシングルコートの2種類があります。

ダブルコートは、オーバーコートとアンダーコートの両方を持つことです。

ダブルコートの子は、硬めの毛とフワフワの毛の両方が生えています。

アンダーコートは、寒さが和らぐ春ぐらいからたくさん抜けはじめる事が多いですね。

これは夏を迎えるために夏毛になるためです。

抜けた毛をしっかり落としてあげないと、毛玉になりやすく、不衛生になりがちです。

その後、冬を迎えるために秋がすぎる頃にはアンダーコートが生えそろいます。
ブラッシングの際は目に見える表面部分だけではなく、その下のアンダーコートもしっかりと行いましょう。

犬と馬

犬と馬どちらもブラッシングが大切

 

ブラッシングにもマナーが

この季節の変化でたくさん毛が生え変わる時期を換毛期と言います。

換毛期があることで犬のとって苦手な体温調整をサポートできている、といえるかもしれません。

人も時期が来ると衣替えをしますよね。

犬の衣替えをイメージしていただくとわかりやすいと思います。

ブラッシングの役目はその衣替えをサポートしてあげる事というわけです。

普段何気なくブラッシングしている方も、その役割を把握すると意識が高くなりますし、より丁寧にブラッシングしてあげたくなるのではないでしょうか。

最後にブラッシングを行う場所についてですが、ご自宅のお部屋であれば問題ありませんが、屋外で行うのは控えましょう。

特に公園やマンションのベランダなどで行うと、抜けてしまった毛が外に飛んでしまい、他の方に迷惑がかかる可能性があります。

ブラッシングする際は屋内で、その後の毛の処理もしっかり行ってくださいね。

何事もマナーが大切ですよ!

------------------------------------------

今年の夏も暑いかも?
ブラッシングを含めて早めに夏対策を
ご興味がある方はこちらのブログもどうぞ↓

【犬の体の構造を知ってあの手この手で暑さ対策!】

https://playbow-dogtrainers-academy.com/28527.php

------------------------------------------