あなたのわんちゃん、足を舐めていませんか?
こんにちは、プレイボゥの鈴木です。
梅雨明け間近となった今週、九州各地の豪雨被害のニュースが流れています。
被害のあった地域にお住まいの方々、お見舞い申し上げます。
早くおさまります様に・・・。
なぜ?犬が足を舐める理由
さて、先々週矢川先生のメルマガで「犬にカビが生える?!」という内容が配信されました。
シャンプーの洗い残しや生乾きでトラブルが起きる可能性をお伝えしていましたが、お散歩から帰って犬の足を洗う飼い主さんも要注意です。
指の間をしっかりと拭いておかないと、これも雑菌の繁殖に繋がる可能性があるのです。
前足や後足、特に肉球や肉球の間を舐めるというのを聞いた事がありませんか?
もしくは愛犬が舐めているという事ありませんか?
それです。
足を舐める理由は様々ですが、私がまず考えるのはフードが合っていないのでは?という事です。
食後だいたい2時間以内に足を舐め始める場合は食物アレルギーなどの可能性がある、と犬の食事に精通する獣医さんから伺った事があります。
以前飼っていたテリアは牛肉や牛肉が入っているフードを食べると1時間以内に肉球をガジガジとかじり始めました。
試しに牛肉を省いてみるとやらない。
アレルギーの検査はしませんでしたが、明らかに牛肉によるものだと思われました。
それからは牛肉やそのエキスが入っているものは避ける様にしました。
次に考えられる理由は、最初に挙げた「生乾き」によるものです。
梅雨時になると雨の中散歩する事もありますしジメジメした日も多いので、どうしても指が毛で覆われた犬達の「足」は蒸れる事が多くなってしまいます。
蒸れる事で雑菌が繁殖してしまったりすると、指と指の間の毛が汚く赤っぽい色になります。
また、皮膚がただれてしまったりする事も。
それが原因で足を舐め舐め、肉球をガジガジ・・という行動が始まってしまう事が多々あります。
そこでぜひ試して頂きたいのがハーブの「足浴」です。
抗菌や炎症を抑える効果のあるハーブでハーブティーを作り、それを少し薄めて、その名の通り足をつけます。
愛犬Bono君も5月後半から舐め舐めが始まったので1日に1回、朝か夜の散歩の後に足浴をしてみました。
最初は「何するんだよ!」と抵抗気味だったのですが、気持ちよいのか、すぐに大人しく足浴させてくれるようになりました。
そしてなんと足浴を始めて3日目で舐め舐めが収まりました!
これはとてもお勧めです!
ただし、あまりにも炎症が酷かったり、傷になっている、もしくはただれてしまっている場合はまずは獣医さんに行ってくださいね。
足舐めの原因は伸縮リード!?
この「足を舐める」という行為の原因に関する興味深い記事を見つけました。
プレイボゥで長年親しくしている藤田りか子さんの記事によると、2014年カナダの獣医師が以下のような原因を発信していました。
(※記事を引用する事は藤田りか子さんにご承諾を得ました)
原因その① 退屈でやる事がなくて舐めてしまう
(長時間お留守番の犬に多いそうです)
原因その② 肩甲骨周辺に何かしら故障があり、背中の痛みから前足を舐める
(ドッグスポーツをやっている犬の場合は、無理をさせていないか注意が必要ですね!)
原因その③ 過度なボール投げなどで背中の筋肉を痛めて後足を舐める
(ボールキャッチで飛ぶわんこは、着地で無理な体制をしてしまいがち)
そしてちょっとびっくりだったのが、原因その④伸縮リード!
前足を舐める犬は引っ張る犬に多く、中でも伸縮リードで散歩している犬に多い、というのです。
伸縮リードはご存知の様に飼い主が手元でカチッ!とストップを掛けると伸びているリードが固定されるリードです。
引っ張る犬の場合、飼い主がカチッ!とリードを固定すると、急ブレーキがかかり首に衝撃が加わり頚椎や背中に負担がかかってしまったり、前足もすれてしまう可能性があります
(参考:「犬曰く」https://inuiwaku.net/9792/)※記事全文を読むには会員登録等が必要となります。予めご了承ください。
伸縮リードはそれでなくても首輪に装着した場合、常に首にテンションが掛かるため、私個人的にはあまりお勧め出来ないものだと思っています。
しかし、数年前にスウェーデンやデンマークへの北欧研修ツアーに行った際この伸縮リードを使って散歩をしている人が多く、ちょっとびっくりした記憶があります。
愛犬が足を舐めていたら…
「舐めているだけだから」と舐めてはいけない足舐め。
放っておいた為に炎症が酷くなりただれてしまったり、舐めたりかじったりすることで傷ができることもあります。
そしてそこから雑菌が入り込み、腫れあがって治るまでにかなりの時間が必要になってしまう事も。
もし愛犬が足舐めをしていたら、まずは原因を探って早めに対処してあげましょう。