再び出会えた“働く犬”
こんにちは。プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー事務局の大竹です。
突然ですが、皆さんが朝お仕事や学校に行かれる時の交通手段は何ですか?
電車?車?自転車?徒歩?
私はいつも電車で出勤しているのですが、妊娠中は混雑を避けて座れるようにいつも各駅停車の電車に乗っていました。
その電車には、他にも2人ほど、妊婦さんが乗っていました。
いつも同じ電車の同じ車両に乗っていたので、見かけない日があると「何かあったのかな…」とちょっと心配になったりも…^^;
毎日同じ時間に、同じ交通手段で出勤されている方にとって「いつも見かけるあの人、今日は見かけないな…」ということは、“あるある”なお話かと思いますが、私は復帰後、「ある犬」に再び出会いました。
それは…盲導犬です。
電車の乗り換え通路で朝いつもすれ違っていた盲導犬がいたのですが、復帰後同じ電車に乗って出勤していたら…また同じ通路ですれ違ったんです!
「久しぶり!元気にしてた?」と声をかけたい気持ちをぐっと抑え…(笑)
その後ろ姿を見送りました。
復帰前と変わらずお仕事を頑張っている様子を見られて、朝からハッピーな気分になれました^^
しかし、私の思い込みもあるのでしょうか。
もともとベテランな雰囲気を醸し出してはいたのですが、心なしか、顏が少し白くなったような…
盲導犬候補の子犬は、健康で盲導犬に向いている性格の両親から誕生します。
誕生した子犬たちは、生後2か月までは母犬の側で兄弟姉妹と一緒に過ごし、その後子犬は1歳になるまでの約10か月間、パピーウォーカーと呼ばれるボランティアの家庭で育てられます。
家族と共に様々な経験や出会いをする中で社会や家庭の中で暮らすためのルールを学び、1歳を過ぎた頃に訓練センターに戻り、盲導犬になるための訓練が始まります。
そして、様々な訓練をこなし、課題をクリアし、ユーザーの方と共に長き時間を過ごすわけですが…
盲導犬は10歳前後でユーザーと別れて引退をし、その後は引退犬の飼育ボランティアの家等で余生を過ごします。
大型犬の平均寿命が約14歳ですので、ハーネスを外し、余生を過ごすのは4~5年あたりといったところでしょうか。
実は私、大学時代、所属する研究室の実験お手伝いで盲導犬候補生の子犬たちとふれ合う機会が何度かあったのですが、ふと、「街中で見かける盲導犬は、もしかしたらあの時の子犬たちかもしれない」、「あの時はふにゃふにゃの子犬だった子たちもいずれは盲導犬を引退する日が来るんだな」と、なんともいえない気持ちになりました。
私がすれ違った盲導犬が今何歳で、あとどのくらい盲導犬として活躍できるのかはわかりませんが、頑張ってお仕事をしてきた分、余生はゆったり、まったり、のんびりと過ごしてほしいなぁ。
と、密かに思った大竹でした。
(参考HP:日本盲導犬協会 https://www.moudouken.net/knowledge/dogs-life.php)