犬の足跡から感情を推測
こんにちは。プレイボゥドッグトレーナーズアカデミー講師の矢川です。
7月に入り、夏真っ盛りというような気温の日々が続いていますね。
さて皆さま、熱中症対策は万全でしょうか?
この熱中症ですが、予防としてこまめな水分補給はもちろんですが、日頃の適度な運動も対策になるようです。
運動不足になると筋肉の質と量が落ちてしまうため、脱水傾向になった際に筋肉のもっている水分が血管にいきわたらなくなるみたいですね。
コロナ禍で自宅にいることが多くなった事での運動不足と最近の暑さで、熱中症になる人が多くなるのではと言われています。
こまめな水分補給と適度な運動も取り入れながら熱中症対策をしていきましょう。
汗を掻く時も様々
さて、今日は汗に関するお話を出張トレーニングの時の出来事を交えてお伝えしたいと思います。
そもそものお話になってしますのですが、人はどういう時に汗を掻くと思いますか?
大まかにはなりますが、暑い時に体温を下げる為に掻く汗と緊張した時に掻く汗があります。
専門用語では前者が「温熱性発汗」で後者が「緊張汗(精神性発汗)」というみたいです。
犬も人と同じように暑い時だけでなく、緊張した時にも汗を搔きます。
先日、その様子も見る事が出来ましたので、お伝えいたします。
フロアについていた物
犬は足の裏の肉球部分に体で唯一汗を掻く場所があります。
出張トレーニングにお伺いした犬ですが、ある部分に注目した事で犬の緊張度合いを知る事ができました。
それは、犬の足跡です。
もうちょっと細かくお伝えをすると、緊張していて、足裏に汗を掻いていたため、フロアに足跡がついていたのです。
人と同じように暑い時だけでなく、緊張した時も発汗するということを目の前で見た感じですね。
前に述べた、「緊張汗」が出ていたのでしょう。
フロアの色が薄いブラウン系だったことや、私がテーブルに座って斜め上の角度から見ていたため、汗のついた肉球のあとが見えやすかったこともあります。
足跡から緊張の度合いを知る事が出来たのは初めてでした。
もちろん、その犬のボディランゲージの部分にも注目はしていました。
少しだけボディランゲージについてご説明します。
犬は言葉を話す言語動物ではありませんので、犬は体を使って意思表示をします。
これがボディランゲージになります。
そのボディランゲージから見ると、尻尾は下がり気味でしたし、口も閉じていましたのでこのことからもやや緊張しているのは推測できましたが、足裏の発汗が目に見えるほどとは、、といった感じでした。
足跡が消えて欲しい
さて、この足跡ですが、時間が経つにつれて、フロアにつかなくなっていきましたし、私からおやつも食べてくれました。
きっと緊張もほぐれてきたのだと思います。
ただ、尻尾や口に変化はありませんでしたので、まだ緊張はしている状態にありました。
このように犬の体の部分や仕草などを総合的に注目することで、緊張のレベルを知る事ができます。(個体差によって比較が難しい犬もいます)
もしこの犬が私に慣れはじめてくれれば、ご自宅にお伺いした直後に出るこの足跡は出なくなることでしょう。
その後に尻尾も上がりはじめて、口角も上がってきて、私へのイメージも変わってくるのではと考えています。
ですから、まずはこの足跡が消えてくれるのが目標ですね。
犬が汗を掻く理由は、人間が汗を掻く理由に似ていますから、室温や犬の体調、周りの環境にも気を配ってあげましょう。
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【 ヒントは体のどこかに 】
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