犬にまつわる筋肉の話

こんにちは。プレイボゥの琴です。
前回に続き、今回も健康関係の話になってしまいます。でも犬はしゃべれないので大事、大事!!

 

オビディエンスがもたらす筋肉バランス

皆さんは健康維持の為にフィットネスクラブなどに通っていたりしますか?

犬のフィットネスも最近は知られる様になってきました。
お散歩で走らせている、とか、ボール投げをしているから大丈夫!
と思うかもしれませんが、これはが外側の筋肉が鍛えられるもので
内側の筋肉はそこまで鍛えられていないというのをご存知ですか?

9歳になったばかりのケイティは犬として最後まで四肢で歩いていてほしいという願いもあり、
2年前からボディメイキングを始めています。
ポッドを使ったりバランスディスクを使う、あれです。

ケイティの写真

ケイティのトレーニング風景

 

また、もう1頭の愛犬、Bono君も生後4か月で我が家に来てから
すぐに指導を受けています。
「パピーから筋トレ!?」
パピーの場合は筋肉をつける前にまずは「身体のバランスをとる」
ところから入ります。
その導入のところでなんとメンタルが鍛えられるのです!!

ボノの写真

Bono君のトレーニング!

身体のバランスが取れているという事はメンタル面への影響もあるんですよ。
そう、これってインパルスコントロールのトレーニングにもなるのです。

インパルスコントロール、ご存知ですか?自主性を育てるとても大切なもので、子犬からやるのは
とても意味がある事になります。そちらの話はまた別の機会に・・・。

バランスを取る事で様々な効果を得るというのはテリントンTタッチでも言われている事で
私もその効果を知る一人でもあるのですが、こちらの話もまたまた別の機会に・・・。

話を筋肉に戻します。

ケイティはもう1頭の「ボーイフレンド」でもある
ラブラドール・レトリーバーと2頭でレッスンを受けているのですが
先日改めて知る事がありました。

そのラブちゃんは2週間後にオビディエンスの試験があるという事で
お家での筋トレはあまり出来ず、オビディエンスの練習をしていたそうです。

特に脚側(きゃくそく)の形は基本中の基本なので、その位置もしっかりと入れる事になるのですが
こちらも勿論練習をしていました。

この脚側。
犬はハンドラーの左側に付き、アテンションを取る為にハンドラーを見上げます。
写真を見たこともあると思いますが、犬が見上げる姿は少々大変そうにも見えます。

 

実際頸椎にはかなり負担がかかると思われ、その形で歩いていくので、身体全体のバランスも悪くなります。
(最近のオビディエンス競技では犬は真っすぐ前を向いての脚側に変わったとか聞いています。)

さて、このレッスン仲間のラブちゃんに起きた事。
後ろから見るとお尻の右と左の筋肉(わかりやすくお尻の筋肉と言っておきましょう)の形が明らかに違う!
バランスが崩れていたのです。お尻の左側がユルっとして下がっている!!
短毛だからこそ、余計にわかりやすいのです。

 

バランスを考えて出来る事

犬はハンドラーの左に付き見上げるので、
犬の右側の筋肉はそのままで左側の筋肉が緩んでいたのです。
専門家に言わせると「緩んでいる」という表現は間違っているかも
しれませんが右側はプリッ!としていて左側はフツーって感じ。
たった1か月ですぐに変わる事に驚きました。

左側に体重が載るから筋肉がつくんじゃないの?
と、思いますよね。
違うんです。
皆さん、犬になって四つん這いになって
右上を見上げてみて下さい。
どうです?
左前脚に体重が乗り、意識はあまりないものの
対角線である右後ろ脚上部、太ももとかに
少々力が入りませんか?
この状態が起きたわけです。

とは言え、アカデミーでも実習で脚側やヒールワークはやるので
「そんな事言ったって」とこれを読んで思っている生徒さん、

大丈夫です。

いつもいつも左につかせず右も歩かせたりすればよいのです。
私はケイティには「Right」のコマンドで右につく練習もしています。

結構便利なんですよ。
人や自転車が前から来る時、犬が歩いている左側を
すり抜けるな、と思ったらこのコマンドで犬を右につかせる事ができます。

犬が元気なのは勿論ですが、身体のバランスをよくして
筋肉も衰えない様にして最期まで自分の足で歩けているといいですよね。
ボディメイキングに通わなくても自分で出来る事、沢山あります。
少しずつでもやっていきたいですね。